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北斗サイド
そう言ったAの声は震えていた。
でも見れなかった。泣いていたらどうしよう。
Aの悲しい顔が見たくない。
俺の事嫌いなら泣く必要なんてないんだよ?
でも良かった、ちゃんとあいつよりおれの事で苦しめたなら。
いいんだ、これで。
後は時間がなんとかしてくれるはずだから。
お互い…。
俺もAと出会う前に戻ればいい。
たった2週間だけの思い出。
Aがただいなくなっただけ。
?【あーあ。青春だね…】
俺【兄貴…】
兄貴【学校では先生って呼べよ。
今日から謹慎なのにすぐいなくなっちゃうから探しに来たらこんな場面に遭遇しちゃったよ、追いかけなくていいのかよ】
俺【これで俺も忘れられる】
兄貴【あんなに愛の告白されておいて忘れられるなんてすごいね〜】
俺【ちゃんと聞いてなかっただろ。
Aは俺を嫌いだってあんなに言ってた】
兄貴【ちゃんと表情見てたのか?ホントに嫌いならあんな事言わずにあんな表情しないで去ってくんじゃないの?それに今のはお前が言わせたの同然だね】
俺【意味わかんねぇよ】
兄貴【北斗が嫌いになってもらわなきゃ困るって言ったんだろ?】
俺【だって嫌いになってくれなきゃ友達やめた意味ないだろ?】
兄貴【そんなに簡単に嫌いになれたらあんなに苦しそうじゃないわ。
そもそも友達やめなきゃいけないとかお前の方が意味わかんね。
どーせ北斗の事だからこれ以上Aと思い出つくるの怖くなったんだろ】
俺【好きだの嫌いだの思い合ったらその先は終わりしかないんだよ。】
兄貴【ただの臆病者か。決めつけるなんて情けない。たまには信じてもいいんじゃないのか?その先の未来を】
俺【信じて裏切られるのが怖い】
兄貴【Aは北斗にまっすぐにぶつかってきてくれてた。怖かったはずだぞ?それなのにAに嫌いだなんて言わせてお前最低だな】
俺【うるせ。兄貴には関係ねぇだろ。】
昼の時間〜
相方【っておい、聞いてるか】
俺【あ、ごめん】
相方【謹慎あけてAちゃんと友達じゃなくなったとか言った日から元気なんてもん北斗にはなかったど今日は過去1やべーぞ?】
俺【朝、久々にAに逢った。】
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作者名:ぽぽちゃん6 | 作成日時:2020年7月23日 20時