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目を覚ますと、ズンっと身体が重く怠くてそんな身体を起こすと、隣にいると思っていた亮平がいなかった。
『…亮平？』
部屋を見渡すが亮平の姿が無くて、私は急いで散らばった下着を身につけ、シャツだけ羽織り寝室を出てリビングへ向かうと、ソファに座っている亮平を見つけた。
声をかけようとすると誰かと電話してる様子て、出かけた声が止まる。
「だったら、ちゃんと責任とってもらわなきゃじゃないの？迷惑かけられたのこっちなんだし…そんなのいちいち報告してこないで自分で判断してくれる？誰でもわかるよね？」
いつものように優しい亮平じゃなくて、少し怖いけど、これが本当の亮平なんだと思うと、今まで見れなかった亮平の姿を見れて嬉しいと思ったる自分がいる。
「俺もそんな暇なじゃないんだよ。何のためにその店任せてるって思ってんの？」
すると、隠れて様子を見ていた私に気がついたのか亮平と目が合う。
「…とりあえずこの話は自分で考えてどうにかして。俺この後用があるから…うん。それじゃよろしく」
通話が終わりスマホを置くのを確認すると、亮平の元へ歩いていく。
「いつから居たの？」
『ん…ちょっと前から』
私の手を握り、ソファに座らせるとピッタリと体が密着する。
亮平のことを見上げると、少し困ったような顔をしていて、少し乱れていた前髪を直してくれた。
「…ちょっと前か。なんかあんまりAに見られたくないところ見られたな」
『なんで？』
「…うーん。怖いとか思われたらどうしようって思っちゃうから」
『ちょっと怖いと思ったけど、あんまり見れない亮平見れて良かったよ私』
「そうなの？まぁ、Aがそう言うならいいけど。今日これからなにか予定ある？」
『ううん。なんにもない』
「そっか。そしたら出かけない？」
『…デート？』
「ふふっ。そうデート。Aとまだそういう事したこと無かったし」
『行く！』
あまりにも嬉しくて大きな声が出てしまい慌てて口元をおさえる。
「行こっか。そしたら、俺1回着替えに戻るからそれまでに準備できる？」
『うん！今からする！』
「よし。それじゃまた迎えに来るから」
チュッとリップ音を響かせ私の唇にキスをすると、亮平は家を出ていき私は急いで準備のためにお風呂へ向かった。
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2022年11月30日 19時
