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｢…Aちゃんは俺と別れたい？｣
『…嫌だ』
その言葉を聞いた瞬間、じんわりと目頭が熱くなる。
｢じゃ、そんなこと考えなくていいんだよ。俺はAちゃんに沢山の惹かれてるんだから…可愛いし綺麗だし、気配りができて、しっかりしてて、料理も上手だし、｣
次から次へと私のいい所をあげてくれる亮平くん。
そんなにも私のことを見てくれてるんだと実感してしまう。
｢笑顔が素敵でしょ、ファンのことを大事にしてる、ライブとのギャップがすごい、ちょっと抜けてるとこが可愛い、それから｣
『亮平くん…ちょっと待って！』
｢なに？｣
『も、もういいよ』
どれだけ出てくるんだろうと、言うくらい私のいい所を永遠とあげ続けてくれて、嬉しいけどキリが無い。
｢まだ、沢山あるよ？｣
『…もう、十分だよ』
｢…じゃもう、変なこと考えない｣
『うん。考えない』
｢よし。このお話は終わり｣
私の頭を優しく撫でると優しく抱きしめてくれて、そのまま亮平くんの肩に顔を埋める。
『…ご飯どうしよう』
｢たまにはコンビニでなんか買おうか｣
『うん』
亮平くんと2人手を繋ぎながら近くのコンビニに向かっている所を、知らぬ間に週刊誌に撮られ後日掲載されていた。
【阿部亮平、出雲A深夜のコンビニデート】
と、でかでかと見出しがついて。
『写真撮られちゃったね』
｢そうだね。俺的には、Aちゃんと付き合ってるアピールできて嬉しいけど。まぁ、言ってくれれば俺はいくらでもAちゃんへの愛語るのに｣
『もう…』
｢それぐらいAちゃんが大好きだから｣
『っ…私も大好き…』
──
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2021年9月12日 12時
