【完】梅 と 松【梅原裕一郎】

お揃いプレゼント ページ41

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Aのお腹は少しづつ大きくなってきた。服も今までとは違ってゆったりした感じに変わったし、性別も分かった。

『ただいま〜うめ、これ見て』
「おかえり。なにそれ。ケーキ？」
『うん。この箱開けて、ショートケーキだったら女の子で、チーズケーキだったら男の子』
「なにそれ今流行ってんの？」
『えへ』
「乗っかるじゃん。あ、緊張する」

無事に産まれてくれるなら、男でも女でもよかったのになぜかドキドキする。目を閉じて箱を開けた。

「目開けるよ」
『どうぞ！』

パッと箱の中を見たらショートケーキだった。

「女の子…？」
『そうです！女の子です！』
「やっば…やばいめちゃくちゃ嬉しい…絶対嫁に行かせない」
『いや気早すぎでしょ』

女の子なんて絶対可愛いに決まってる。Aに似てるといいな。嬉しすぎてAの分のケーキも食べた。

『そんなに喜んでくれると思わなかった』
「喜ぶに決まってるじゃん。自分達の子だよ」
『そうだね。なんか可愛いねうめ』
「それはちょっと分からんけど。あ、待ってて」

俺も渡すものがあるんだった。
最近浮腫んできて指輪が抜けなくなってしまったから代わりになる物をと思って選んだ。

『なに…』
「早く開けて」
『いいの…？開けるよ…』

袋を開けて『やばい…』と言って箱を取り出した。

『これはネックレスですか…』
「うん」
『…え、ちょっと待って？うめ今このネックレス付けてる？』
「そう。今気付くの？」
『ほんとに今気付いた…嬉しすぎる…ありがとう本当に』
「浮腫んでてもネックレスならいいでしょ」
『天才です…嬉しい…』

目に涙を浮かべながらネックレスを眺めているから付けてあげた。胸元で輝いて、とても似合っている。

『一生付けとく。絶対に外したくない』
「出産の時はさすがに外さないとだけど」
『あ、そっか、そうだよね。でも本当に嬉しい。幸せ者だよ私』
「そんなに喜んでくれると思わなかった」
『さっきの私と同じこと言ってるね』

産まれる日が待ち遠しい。
それと同時にAが引退するのは少し寂しい気もした。

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@松永A
浮腫んで指輪が外れなくなって焦ってたら、指輪の代わりにってプレゼントしてくれました、嬉しすぎて泣きそうです、、、
赤ちゃんの性別も分かって、あとは色々準備して待つ！頑張ります！
(二人の首元の写真)
│
@aaa
赤ちゃんの性別どっちだろう！報告が楽しみです！
@ccc
引退の日まで、いや、それ以降も梅原家の幸せを祈ってます。

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