きっかけ ページ27
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お互いの家に泊まったりするようになったのは、たしか私の家でこうちゃんと三人でご飯を食べた日がきっかけだったと思う。
「梅ちゃん〜今日はもう泊まろうよ」
「なんでだよ。帰るぞ」
「終電無いもん!帰んない!泊まる!」
「はぁ…どうしたらいい?」
『私は全然いいけど…あ、でも着替えとかないや』
「全然いい!このまま寝る!明日帰ってからシャワー浴びるよ!じゃあ僕ベッドで寝るね」
「ふざけんな」
完全に酔っ払ってるこうちゃんをうめが叱ってるのを見て笑ってしまった。
結局こうちゃんはベッドへ行く前に力尽きてその辺で寝てたけど。
私はシャワーを浴びた。そしていつものくせでバスタオル1枚で出てきてしまった。
『あ、』
「えっ」
『ご、ごめんなさい!』
「いや、別に」
きっとこうちゃんだったら騒ぐだろう。うめは大人だったから冷静でいたけど。
急いで服を来て戻って、なんとも言えない空気が漂う。一刻も早く寝なきゃ。そう思ってフローリングに寝転んだ。髪乾かしてないや。
そんなことをぐるぐる考えてたら頭に被ってたバスタオルが取られて、髪をわしゃわしゃしてくれた。パッと顔をあげるとうめで、「乾かさないと髪痛むぞ」と言って、ドライヤーをしてくれた。
『あ、ありがとう…』
「いいえ。せっかく綺麗な髪してんだから」
『そうかな…染めたりしてるし』
「それでも綺麗だと思うけど」
そんな風に言ってくれる人は初めてだったからとてもドキドキした。髪に触れる手にもドキドキしたし。大人ってこんな感じなんだと大学生ながらに思った。
その日はうめがソファーで寝て、私はベッドで寝た。
目が覚めて二人を見たらまだ寝ていて、起こさないようにベッドから降りたつもりが力が入ってなくて、転けてしまった。その音でうめが起きた。
「大丈夫?」
『転けちゃった。あはは、寝ぼけてる。あ、時間』
「この時間なら余裕で間に合う。こっちからの方が近いし」
『そうなんだ。じゃあ安心だね』
「あのさ、スタジオがこっちの方が近いとき前の日泊まっていい?」
『え、』
「朝起きられないし余裕もって寝たい」
その辺は全然大人じゃないんだね。けど、何も無いことは分かってるし、ただの家としか思われてないと理解したから、いいよと答えた。
この日がきっかけでうめが泊まりに来るようになった。よく考えたら、警戒心も無く男の人を気軽に止める女なんてやばいと思った。けど、うめだったからなんか安心出来た。
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ちた - 返信ありがとうございます。楽しみに待ってます! (2020年9月3日 22時) (レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - ちたさん» コメントありがとうございます。更新頻度下がっててすみません!近々更新するお話出来てますのでしばらくお待ちください! (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - る。さん» ありがとうございます!更新頻度下がってますがこれからもよろしくお願いします! (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちた - 楽しく拝読させて頂いてます。もう更新はなさらないのですか? (2020年9月3日 18時) (レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
る。(プロフ) - ええもう最高です!きゅんきゅんしすぎて心が持ちそうにないです! (2020年8月26日 7時) (レス) id: 3de2d695dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2020年8月5日 21時