梅 と 松【梅原裕一郎】

お見送りする日される日 ページ48

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ベッドに入って、うめは壁の方に向いて寝転んだ。大体いつもこう。私が抱き着いてくるのを待ってる。

『うめ〜こっち向いて』
「うるさ」
『こっち向いてくれないなら抱き着いちゃうもんね』
「重っ、抱き着いてないしそれ。のしかかってるじゃん」

ほら、やっとこっち向いてくれた。こうしたらいつも抱き締めてくれる。腕の中に収まって、うめの匂いを感じる。同じ匂い。

夏に付き合い始めて、もうすぐ年を越す。時間がびっくりするくらい早く感じて幸せに溢れている。こんなに幸せでいいんだろうか。

「何でなにも言わないの」
『んー、なんか色々思い出して』
「そんな思い出すことある？」
『あるよ！』
「ふーん。そう。明日何時に起きんの？」
『10時くらいかな』
「今何時？1時か。いけるな」
『なにがいけるの？』
「お前が」
『ん？わかんない』
「すっとぼけんな」

ほんとになんのことか分からなかったけど、そういうことらしい。

寒さで目が覚めて時計を見たら目覚ましが鳴る5分前だった。ラッキーだなと思いながら、腕の中をすり抜けて、その辺に落とした下着と服を着た。偶然手に取った服はうめのだった。借りちゃえ。

起こさないようにしてたつもりだけど起きたみたい。立ち上がろうとしたら腰に腕が回ってきて立てなかった。

『おはよう』
「おはよ。それ俺の服じゃん」
『適当に着たらこれだったの。顔洗ってくるね』
「まだ待って、もうちょいこのまま」
『…可愛すぎるじゃんそれは』
「こっちのセリフだわ」

うめの髪をわしゃわしゃして、そろそろ時間だから本当に準備しないといけない。立ち上がりたい私ＶＳになかなか離してくれない梅原裕一郎の戦いが始まった。さすがに勝った。時間がやばい。

ドタバタで着替えて化粧して髪を整えて玄関まで行った。靴を履いてる後ろから「あーさむい」と聞こえる。短パンだけ履いて玄関まで来るからじゃん。なんで上は着てないんだよ。あ、私が着てたからか。

『風邪ひかないでね！ちゃんと服着てね』
「はいはい、寒いから早く行って」
『なんだそれ！行ってきます！』
「行ってらっしゃい」

これからはこうやってお見送りする日とされる日が増えていく。楽しみだな。

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@松永A
今日もお仕事頑張る！寒いけどみんなで頑張ってこう〜〜〜！！
(自撮り)
│
@江口拓也
優勝じゃん、、、
│
@松永A
自撮り載せる時だけリプするのやめてもらっていいですか
│
@江口拓也
これからは積極的にリプする、、、

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