同じシャンプー ページ47
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Aが深刻な顔して話してきたから何かと思ったら引っ越そうとしてた家の審査が下りなかったらしい。西山かよ。
「で、どうすんの」
『何とかして探すしかないから、今探してもらってる』
「へえ…うち住めばいいじゃん」
『見つかるまで？』
「や、探さなくていい」
『え……？』
俺と一緒に住むという選択肢は無かったんだろうか。それは考えてなかったというような表情をした。
「俺はAの何なの？」
『彼氏です…』
「じゃあもっと頼ってくれたらいいじゃん」
『ごめん…』
「Aはなんも考えてないかもしれないけど、いずれは結婚したいって考えてるんだからさ。俺は」
『けっ、結婚！』
それも考えてなかったみたいな顔で驚いた。
ここまでくると腹立つな。
「引越しなんてしなくていいし新しい家も探さなくていい。一緒に住もう」
『それって、同棲ってこと？』
「恋人同士が一緒に住むんだからそういうことでしょ。それにAの物だって増えてきてるし」
『いいの？本当に？』
「いいよ。いつから住む？」
『それはスケジュール見ないとわかんない…』
「じゃあとりあえず見といて。ごちそうさま。後片付けしといて、風呂入る」
『あっ、うん。分かった』
風呂に入って一人で考えた。
Aと一緒に住めるのは楽しいと思うし幸せだと思う。最近はお互い忙しくてなかなか会えなかったりするから、帰ってきたときに寝てたとしても顔が見れれば良い。
『うめー』
「なに」
湯船に浸かって考えてたらAが扉の向こうから声を掛けてきた。なんか忘れ物してたかな。
「どした」
『あの、私も入っていいかな』
「いいけど」
『し、失礼します…』
「ん」
タオルで隠されてはいるけどAが入ってきた。あんまジロジロ見ないでと怒られたけど、見るだろ。これは。というか珍しい。普段一緒に入ることは少ないし、むしろAからなんてことは初めて。
『あの、いい？』
「え、ああ。うん」
身体とか洗い終えたAも湯船に入った。少し狭く感じる。
『お風呂、うめん家の方が広いよね』
「うん。あとリビングとかも」
『一緒に住んだらさ、シャンプーも同じになる？』
「今使ってるのが良ければそれ置いといてもいいよ」
『ううん。同じのがいい』
「現場一緒のときにシャンプー同じの使ってるの？って聞かれたいから？」
『そこまでは考えてなかった…』
泊まったときにシャンプーの匂いが同じことに気付くのは西山くらい。あいつはやばい。
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ばんそうこう(プロフ) - p@n@さん» なるほど…！ラジオで公表する前のお話だったのですね。返信ありがとうございます！引き続き応援しております！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: 61bb474ff8 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - ばんそうこうさん» コメントありがとうございます！ややこしてすみません。ラジオで発表したあとにTwitterで公表していますが彼はその放送前に知ったような流れです。近く修正しようと思います！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
ばんそうこう(プロフ) - 楽しく読ませていただいております！29ページのTwitterでたろりは二人が付き合っていることを把握している様子なのですが、31ページでは初めて知ったような描写がありますが…時系列について混乱してしまいました。読み落とし等ございましたら申し訳ございません！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 61bb474ff8 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - スーさん。さん» あ、あ、ありがとうございます……！とても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2020年8月2日 2時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
スーさん。(プロフ) - は、は、初めまして…！いつも楽しく読ませて頂いてます…！読む度に胸キュンが止まなくて、心臓何個あっても足んないです…(昇天) 更新頑張ってください！！楽しみ&応援してます！！！ (2020年7月31日 1時) (レス) id: 1959e07ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2020年7月25日 10時
