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Case95 裏切りのステージ ページ14

『え、リハーサルが見られない?』


ポアロでのバイトを終え、急いで向かった先は波土禄道のライブ会場。

先に着いていた蘭ちゃんと園子ちゃんに中止を聞かされ、こんなに急いだ意味はなんだったのかと余計体のだるさを感じた。


「しょうがない。帰ろっか」


園子ちゃんのその言葉に驚いたのは新一で、なぜか一緒に来ていた昴さんは見た方がいいのでは?と蘭ちゃんと園子ちゃんの問いかけた。


「昴さんには悪いんですけど…」

「ウチらそんなにファンじゃないから…」


『え、そうなの?』


その事実は初耳だ。

じゃあ一体、誰がここに来ようと……。



「僕ですよ」



その声は紛れもない。



『あ、むろ、さん』


「ポアロで僕が波土さんの大ファンだと話したら、リハーサルを見られるように園子さんが手配してくれたんです」


それも初耳だ。

そして、



なんで、梓さんが、ここにいるんだ。


今日は私の後のシフトのはず。

代わりの安室さんはここにいるし…。

じゃあ、




(この人は、誰?)



「あれ?梓さんも来たんですか?」

「ポアロじゃ興味なさそうにしてたのに…」

「お店じゃ隠してたけど、私も大ファンなの!」


それも初耳だ。


梓さんはニッコリと笑い、そして、

スルリと安室さんと腕を組んだ。


そして同時に、

ズキリと痛む自分の胸。


(な、に、これ…)


いままでにない感覚に、そっと胸に手を当てた。



『し、新一……』


小声で、コナンくんにかけた自分の声は震えていた。


『今日の、今頃、梓さん、シフトのはず、なんだけど……』

「……っ」




『あの人、

誰なの』



梓さんはギターを触ったことがないって言っていた。

バンドも好きじゃないって。


でも、この梓さんは。







「うわああああああああ!!!」




叫び声が、ホールに響き渡った。

声の主は、会場入口の扉を開けた警備員。

その先には、




ステージで、首をつった、


波土禄道の姿があった。

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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 最高すぎて一気読みしちゃったでし、、、、、更新待ってます!!!!!!! (6月25日 8時) (レス) @page26 id: 0fb864c8c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかそ - 初めまして!面白くて2日で一気読みしちゃいました!!私のスマホ終わりって表示されてますけど嘘ですよね!?続きが気になりすぎてハゲそうです、、、!いつか続き見れたら嬉しいなぁ〜、、、!! (2023年4月11日 16時) (レス) @page26 id: 515339af0b (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 続きが気になります!体調を崩さずに! (2022年12月23日 0時) (レス) id: 8331d59edc (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 続きが気になり過ぎます!!続きが更新される日を心待ちにしています!! (2022年7月16日 3時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ああああもう最高です。。。😭安室さんかっこいい。。。 (2022年4月30日 8時) (レス) @page26 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤギとポン酢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2018年9月7日 17時

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