俺だけの可愛い推し警備員

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_LEO




「"お兄ちゃん、メリークリスマス！うちは晩ご飯にチキン食べたよ。年末帰ってくるの？"」

『"メリークリスマス、ジア。僕も今日はチキン食べてるよ。31日も仕事あるから、終わったら帰ろうかな。"』


妹へカトクを返信しながら、誘惑に負けて買ってしまったチキンをかじる。
お腹空いてる時に買い物するとダメだなぁ。

ジアは修能試験でいい成績が出たらしく、希望大学に入れそうだと言ってた。

実家に帰る時は美味しいお菓子でも持っていってあげたいなぁ。





時計を見ればもうすぐ20時半。

テレビでは歌謡祭も終盤。
今話題のガールズグループのステージだ。

タイムスケジュールを見る限り、BTSまであと2組。

携帯なんて見る暇はないんだろうけど…。


『"もう少しで出番ですね。素敵なステージ、楽しみに待ってます！"』


送信、っと。

ついでにさっき出来心でダウンロードしたBTSのスタンプを開き、グギヒョンがファイティン！と言ってるスタンプも送信。

本人に送るのってなんか変な感じだけど、せっかくだから使いたくて。


ヒョンから返事来るわけないし、と食後のココアを用意してたらピロンと携帯が鳴った。


JK「"レオ、家でTV観てるの？この後出かける？"」

『"一人でチキン食べて、TV観てました笑。今日は家に籠りますよ。』

JK「"オッケー！ステージ頑張るからよそ見しないで、ちゃんと観ててね！"」


なにがオッケーなんだろ…？


『"勿論！録画もばっちりです。"』

JK「"最高、いってくるね"」

『"いってらっしゃい！"』


僕のトークに既読がついて、そのまま返信はなかった。




僕がカトクに夢中になってる間にガールズグループのステージは終わってて、次のグループがステージに上がってた。


やばい、この次だ。
なんかドキドキする。

音楽番組をこんなにわくわくしながら観る日がくるなんて思わなかった。




さっきのグループのステージが終わって、今度はTVにBTSが映し出された。


うわぁ、かっこいい！

今回はお洒落なシャツに、お揃いの黒いパンツスタイル。
みんな脚が長くてびっくり。



でも僕の目は自然とグギヒョンを追ってる。

曲に合わせてなのか真剣でクールな表情、ものすごく練習したであろうダンス。


本当に僕、この人と付き合ってるんだろうか。

僕の部屋に来て、泣きながら抱き合ったジョングクってこの人なんだろうか。

そんな変なことを考えちゃうくらい、芸能人のグギヒョンは圧倒的なオーラがある。




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