俺だけの可愛い推し警備員

ヒョンの夜_YG ページ15

_YG




音楽祭が終わって久しぶりに家でゆっくり晩飯を食べられた。


明日も雑誌の撮影があるけど、昼過ぎからだし今夜は少しゆっくりしよう。

そう思ってキッチンからグラスと、この前買っておいたちょっといいワインを持ち出す。


NM「ヒョン、晩酌ですか？」


部屋に戻ろうとしたところでナムジュンとばったり出会った。

俺と同じこと考えてそうだな。


「おう。ナムジュニも飲むか？」

NM「いいんですか！」


俺が頷くとナムジュンはちょっと嬉しそうにワイングラスを持って来た。

こいつ、こういうところ可愛いよな。




俺の部屋に入って2人でワインをあけ、前から観たいと言ってた映画を某動画配信サービスから選び出す。


NM「このワインうまいですね。」

「な。すごく飲みやすい。」

NM「これ好きだなぁ……ん？あ、すいません、ジョングギから電話だ。」


そういや今頃ジョングクはレオと会ってるはず…。

つい気になってナムジュンの方を見ると、察したのかその場で電話に出た。


NM「はい、ナムジュンです。どうした？…お、そうか！うん…うん…わかった。そっちに泊まるのか？…それなら遅くならないうちに帰れよ。じゃあ。」


案外電話はすぐ終わった。
でも口調と内容から、悪い話じゃなさそうだ。


「うまくいったって？」

NM「ええ、詳しいことは聞いてませんが、付き合うことになったと。」

「そうか。…ったく、世話が焼けるな。」

NM「ほんとですね。」


心配かけやがって。
2人してため息をつくけど、自然と口角が上がるのがわかった。

可愛いマンネに可愛い恋人ができて、嬉しくない訳がない。


NM「今日はレオの家でご飯食べて帰ってくるみたいです。」

「あったりまえだろ。泊まらせてたまるか。」

NM「はは、ヒョンお父さんみたいですね。」

「俺はグギの親でもありレオの親でもあるつもりだからな。」

NM「たしかに、俺も似た気持ちです。さぁ映画観ますか。」

「そうだな。」


今夜はいい夜になりそうだ。




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