229話 ページ37
千空は崖っぷちに追い詰められていた。
石化武器を持ったイバラが迫る。
「最後に、聞いといたげる。お名前は？」
「5m 5second」
ぶうん
石化装置発動の音が鳴った。
「千空。」
「石神、千空だ。」
「あっそ、こんちは。そして永遠にサヨナラ、千空ちゃん。」
賽は、投げられた。
ごおおおおお!!!!
ドローンが翔ぶ。
「はっはー!!」
そこには、龍水の姿があった。
少し前。
がしゃん！
千空が森の中で逃げる際、放った硝酸が龍水に当たる。
勿論、それは狙ってやったことであった。
こおおおおお
光とともに、龍水の石化が解けた。
ふうん！解っているぞ！直ぐに行く!!
龍水は走り出す。
ドローンを持って、千空の元へ行くために。
その時、己の身を焦がす人物の石像が目に入った。
「A、少なくとも、今は苦しみとは遠い場所にいるのだな。」
それが少し、安心した。
お前の歪む顔は、見たくない。
待ってろ、これで、終わらせる。
龍水は、走る。
ドローンは正確に石化装置を捕らえた。
千空・龍水とイバラが両方から、綱を引く。
限界まで、限界まで。
───5m 5second
このタイミングに正確に合わせる。
離せ。
石化装置は真っ直ぐイバラの元へ飛んでいく。
これで終わりかと思われたところ、イバラは自らの帽子で石化装置を弾いた。
装置が作動する。
そこへ、龍水が石化光線を抜けてイバラに突っ込んできた。
龍水は石像となり、イバラを巻き込んで倒れ込んだ。
「イヒヒヒヒヒヒ!!」
「あらららら、これだからバカは!!」
「力ずくで石化光線、突破できるとでも思ったの!?」
「不可避だからねコレ!!サヨナラ今度こそ!!」
「永い戦いの、ラストマンスタンディングは、おじちゃんでした…!!」
「5m 1second」
石化装置に引っかかった、イヤリングから響く。
それは、龍水が石化しながらも石化装置に引っ掛けた、切り札ったった。
カチッ
作動の音が、響く。
こおおおおお
次の瞬間には、イバラは石化し、辺りにはざあああんという波の音が、響くばかりであった。
「おおおおおお!!!!」
堪らず、千空は叫んだ。
文字通り、永い、永い戦いが終わったのだ。
また…一人か。
人の気配が消えた地で、千空は一人、海を眺めていた。
その時、音が響く。
じりりりりりり
「そちらは大丈夫ですか？千空さん。」
ルリだ。
ああ、そうだった。
俺には約束した相手が、いんだったな…。
千空は再び、立ち上がった。
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Jane Doe(プロフ) - メウさん！そう！作画めっちゃ良いですよね！3期が楽しみすぎる！こちらこそ！お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (
レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん！読んでいただけているのが嬉しいです！分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…！ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん！コメントありがとうございます！神とは！嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月24日 0時
