story-52.＊ ページ4
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A「うーーーーん」
週末。今日はフットサル行くのを諦めた。
自分の部屋のローテーブルに、いろんな資料とパソコンを広げながら腕組みをしてもう1時間は経っただろうか。
ーーーー遡る事、3日。
新人とは言えない年次を重ねたわたしは、周りの人にも恵まれて、何不自由ない社会人生活を送っていた。
ひと通り仕事をこなせるようになり、上司のサポートや意見を求められた時にそれなりに意見できるようになっていた。
朝イチで頼まれた仕事がもう少しで片付きそうで、パソコンにむかって集中していたところだった。
後輩「……Aさん、Aさん、部長が呼んでますよー」
A「ん？あ、わかったー」
ぐぅっと背伸びをして、席から立ち上がり、打ち合わせスペースに向かう。
手元の手帳をパラパラと見ながら、去年の今頃にあった出来事を思い出し「あのイベント今年もやるから資料まとめといてーとかかな」と、呼び出された理由に頭をめぐらす。
A「失礼します」
うちの会社は、会議室は少なくほとんどが扉のないオープンスペースだ。
後輩に教えられた番号のオープンスペースに顔を出すと、部長と他の部署の人が2.3人、円卓を囲んでいた。
部長「おう。ちょっとこっち来て。」
部長に手招きされ部長の横の席に座る。
目の前のホワイトボードには、イベントの名前が書いてあり、やっぱり。って、思った。
A「今年も部長が担当されるんですか？去年の資料、パソコンに入ってるので後でお持ちしましょうか？」
これから部長が発する言葉をメモをしようとペンをカチッと鳴らすと、部長が首を横に振り、予想もしていなかったことを言った。
部長「お前、やってみろ。」
A「えっ。」
ひと通り仕事はこなせるようになった。
なったけど。
主担当としてまさかれるのは初めてで、しかもなかなかの大仕事に、一瞬たじろんだ。
…その時にまっすーの部屋の光景を思い出した。
テーブルを片付けようとしたときに見かけた資料には1枚1枚に細かく矢印や文字が書き込まれていて、まっすーがどれだけこの資料に向き合っているかわかるようで。
そんな資料を勝手に片付けるのがおこがましくなり、端に寄せるのが精一杯だった。
ーーまっすーも頑張ってるし、あたしも頑張らなきゃ。
気づくと、わたしは「やります。」と答えていた。
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prco(プロフ) - 結璃さん» 結璃さん！ありがとうございます！次の展開からぶわーって進むと思いますのでのんびりお付き合いください^_^ (2018年10月7日 20時) (
レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
結璃 - はじめまして！楽しくて一気読みしてしまいました(*^^*)続きも楽しみにしてます♪ (2018年9月30日 10時) (レス) id: cd52497272 (このIDを非表示/違反報告)
prco(プロフ) - シヴさん» シヴさん！ありがとうございます(^^)のんびりお付き合いください(^^) (2018年9月24日 15時) (レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
シヴ - めっちゃ面白いです！好きですよー！ (2018年9月24日 2時) (レス) id: 6f833cec91 (このIDを非表示/違反報告)
prco(プロフ) - 吹雪蘭丸2さん» ぎゃー！ありがとうございます！！まさかまさかはじめから見ていただいてたとは…。のんびりお付き合いください^_^ (2018年8月25日 10時) (レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：prco | 作成日時：2018年8月20日 21時
