story-75. ページ27
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A「…村上くんなら、村上くんって言ってくれたら良かったじゃないですか。」
電話があった事を部長に報告し終わると、口をとがらせて訴える。
イスに深く腰掛けた部長がにやり、と笑う。
部長「お前らの年次は仲がいいだろ？だからだ。」
A「…馴れ合わないように、って事ですね。」
部長「よく分かってるじゃねーか。そうだよ。お前は特に身内に甘いからな。入り口くらいピリッとさせようと思ってな！」
あははと、豪快に笑う部長に、ぐうの音も出なかった。
部長「それと。」
深く腰掛けていた上半身を少し前のめりになると、さっきよりもずっとずっと真剣な表情した。
部長「同期は大事にしろよ。」
真剣な顔なのに、いつもよりも優しい目をしていた。
A「・・・はい」
なぜか目の奥があつくなって、失礼します、と足早に部長のもとから立ち去った。
あふれてきそうになるものを抑えながら、デスクに戻る途中にふと入社したころを思い出した。
…村上くんとは、1番初めに仲良くなったんじゃないかな。
入社直後のオリエンテーションの日、私は前日の夜更かしがたたって思っていたよりも30分も遅く起きてしまった。
黒いリクルートスーツの中に、カットソーを着て、もう履き慣れたはずのパンプスで、小走りで研修室に滑り込んだ。
1番最後だろうと思っていたのに２つ席が空いていて、右の席に座った。
隣はきっと休みだろうな、と思いながら息を整えていると、直後にもっと息を切らした男の子が座った。
お互い苦笑いして会釈すると私たちの息が整うよりも先に先輩社員が入ってきてオリエンテーションが始まった。
まずは。と、社歴をストーリー仕立てにしたDVDが流れ出した時に、体を寄せてこそっと話しかけてた。
村上「ほんまやばかったな。こんな入社早々遅れてるん俺くらいかと思ったら、前走ってる子おったからめっちゃ追いかけてきてん(笑)」
A「あたしもやわ。(笑)まさかあたしより遅い人がいるとは(笑)」
村上「朝、しんどいやん？社会人としてすでにやばいよな。」
A「ほんまに困る(笑)」
村上「これからモーニングコールし合おうや(笑)」
これからよろしくな？と2人でクスクス笑いあった。
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prco(プロフ) - 結璃さん» 結璃さん！ありがとうございます！次の展開からぶわーって進むと思いますのでのんびりお付き合いください^_^ (2018年10月7日 20時) (
レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
結璃 - はじめまして！楽しくて一気読みしてしまいました(*^^*)続きも楽しみにしてます♪ (2018年9月30日 10時) (レス) id: cd52497272 (このIDを非表示/違反報告)
prco(プロフ) - シヴさん» シヴさん！ありがとうございます(^^)のんびりお付き合いください(^^) (2018年9月24日 15時) (レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
シヴ - めっちゃ面白いです！好きですよー！ (2018年9月24日 2時) (レス) id: 6f833cec91 (このIDを非表示/違反報告)
prco(プロフ) - 吹雪蘭丸2さん» ぎゃー！ありがとうございます！！まさかまさかはじめから見ていただいてたとは…。のんびりお付き合いください^_^ (2018年8月25日 10時) (レス) id: d34c8d87e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：prco | 作成日時：2018年8月20日 21時
