あんたへ2 (ページ8)

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vol.56 ページ8

樹が帰って…詳しくは帰るふりして主治医の先生と話しに行ったのが見えた

言う必要は無いから触れないようにはしようと思って気にはそこまで留めなかった。

暇だし本でも読もうと思って挟んであったしおりを取って、続きから読み出した時だった…

コンコン…

北｢どうぞ…｣

？｢…。よ。｣
？｢ほくてぃー…｣

北｢珍しい2人だね…｣

？｢あ、たまたま入口で会っただけだよ。｣

なんとも珍しい…

？｢いやあ、樹が珍しく電話してきたと思ったら北斗が俺らに全く心を開いてくれないから手助けしてくれる？って言ってきたから…｣

？｢俺は、来たかったのもあるけど。樹から連絡もあったし…。｣

なるほどね。そーゆー事か。
だからなんとなくこーゆー人選になった訳ね…

北｢いや、でもまさか2人が来るとは思ってなかったよ…。てか、会えて嬉しいよ…。健人と紫耀。｣

確かに、樹が選びそうな2人だな。
そんな呑気な気持ちになっていた。

紫｢俺この間ほくてぃーが寝てる時に来たから、それと…あの時…。｣

健｢あ、ちなみに何があったとかは俺も平野もさっき樹から聞いてるみたいだから。あ、風磨も仕事間に合ったら来るかもだって。｣

話してたんだ。すでに。樹…。
って事はさっき会ってたってこと。

健｢あ、樹になら会ったよ。｣

今俺が思ってた事を…。

てゆーより、多忙極めてる2人がここにいることがまず凄いのに…という疑問は置いといて

こんな俺のために凄い優しい顔をしてくれてる2人を見てなんだか申し訳ない気持ちになった