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というわけでピロートーク
_no side
「なにニヤニヤしてんの」
「ふ、おれ今日いのちゃんと飲んでたでしょ」
「うん」
「いのちゃんも明日…ってもう今日じゃん。
休みでね、ベロベロだったんだよ」
「ひかさんはさっきまでトロト…
ああ、大丈夫です。続けてください」
「そしたらさ、あのほら、
大ちゃんのシャツあるじゃん」
「大ちゃんのシャツ?」
「あのほらあ〜、
シュッとしたやつ、似合ってねーやつ」
「あーあれね」
「あれ実はいのちゃんの指なんだよ、クク」
「ん、どゆこと?」
「なんかね、えっとお…
ライトでね、こう、なんつーの、
カチってね、ちーちゃいライトがあんだよ、
ちょ、くすぐったい」
「前髪邪魔そうだったから」
「へへ、ありがと。でね、こう、ちょ手ぇ貸して。
ん、そうそう。で、この上からライト照らすとね、
シャツに影が残るんだって。すごくない?」
「すげーな」
「なー?カップルとかで流行ってんだって」
「へー。ひかるも欲しい?」
「………………………でね、大ちゃん、楽屋で
いのちゃん寝てる隙にカチってやったんだって」
「大胆だな」
「そう。そんで今日そのシャツの話になってえ…
いのちゃんついに!白状したんだよ!」
「なんつってた?」
「なんか淋しいみたいなことをうだうだ言ってた」
「ふふ」
「だから大ちゃんにLINEしといたんだけど〜…
上手くいったって。ほら」
「ん?『さっきいのちゃんと…』………
おーついに!良かったじゃん!」
「な〜。俺まで嬉しいや」
「で?」
「で?」
「ひかるはそのシャツ欲しいの?欲しくないの?」
「………………大ちゃんと被るし」
「部屋着にすりゃあいーじゃん」
「あれ高ぇーんだからな!」
「買ってやるって」
「……………」
「あれっ?ひかさん照れてるんですか?」
「照れてねーわ!」
「あはは!
まあ、もっと良いことにお金使おっかな〜」
「おう、そうしろそうしろ」
「もっとおっきいベッドでしょ、洗濯機でしょ、
テレビは今ので良いからあ、」
「なに、やぶ引っ越すの?」
「ひかるも引っ越すんだよ」
「……………」
「クク、ひかさんさっきから良い顔すんね」
こんどこそ fin.
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作者名:ponpoco | 作成日時:2021年3月22日 23時