後悔先に立たず！？ ページ8
「お待たせしました〜(笑)」
そう言いながら
バシャバシャと海に入るひなちゃんを先頭に
アイツの同期が次々海に入って来た
「ちょっとシム！
アンタなんていい体してるの？」
すると最後に来たアイツに
あやが驚きの声を上げた
その瞬間、驚愕した様子で
あやをガン見した山田(可哀想に...)
「ホントホント〜、何その腹筋！」
「ちょと先輩達どこ見てるんですか」
「ホントだよ、やらしいヤツらだなぁ〜」
「どこって腹筋だよ」
まゆみと中村と市川が言い合っている横で
「シム君すごいね...」
「ホントですね」
ヒソヒソ声で話すかなとさきちゃん
「・・・・」
はぁ...
私は一人ため息を零した
自分ばっかりいいよね、身軽でさ
濡れたラッシュガードは重いんだから！
だけど...
確かに何度も見た事があるとは言え
アイツの引き締まった体は
思わず見とれてしまう程素晴らしい
しかも若干濡れた体が妙に色っぽくて
ヤバイ・・・
何だかドキドキしてきた(自分のダンナにアホか、ってまた？)
するとその時
すっかり落ち込んだ様子の山田が
弱々しく口を開いた
「竹内さんも...
やっぱり好きですか？シムみたいな体...」
は？好きっ！？
てゆーか、何で私に？
突然話を振られて
尚且つ答えに困る質問に何も言えず
チラッと視線をやると思いきりアイツと目が合い
「もちろん好きなんじゃないですか？」
あろうことかアイツはそんな事を口走った
...は？何言ってるの？
そしてなぜ皆も私の答えを待っている？
え〜い、もうヤケクソ！
「も、もちろん大好きだよ...！」
私の答えに、当然満足顔のアイツ
女性陣も大きく頷き
それを男性陣は白い目で眺めた
はぁ...
アイツを誘ったのは間違いだったかも
私は海に行きたいが為に言った昨夜の一言を
今更になって激しく後悔した
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
