僕をクビにさせる気ですか！ ページ41
イヤイヤイヤ...
その顔はホテルマンとしてヤバイでしょ
目据わってるし
するとそこへ
二人の若い女の子がやって来た
「すみません、写真いいですか？」
いつもの見慣れた光景
アイツと一緒に写真を撮りたいと
お願いしている
「お撮りしましょうか？」
宮本さんに倣い、すかさず近付いて声を掛けた
「いいですか？お願いします(笑)」
喜ぶお客さん
「ハイ、ポーズ」
カシャッ！
先程同様、ロビーの景色のいい場所へ移動し
さっきまでの拗ね顔からは想像できない程の
イケメンっぷりを見せつけるアイツと
写真を撮ってあげた
「ありがとうございま〜す。
いい思い出になりました！(笑)」
「ね〜、ありがとうございました(笑)」
最後にアイツと握手して
お客さんは笑顔で帰って行った
「ふふっ、喜んでもらえてよかったね(笑)」
「そうですね...。
だけどさっきAさんと撮ってたお客さんの写真は...正直撮れてなきゃいいのにって思っちゃいました」
ホント、正直だね
「僕はこんなに性格の悪いヤツじゃなかったのに...ダメですね、Aさんの事となると」
少しだけ落ち込んだ様子を見せるアイツに
なんて声を掛けようか考えていると
「正気じゃいられません...」
耳元で囁く、アイツの低い声
カァッ...///
思わず赤くなってしまった
「...ッその顔！Aさんは僕をクビにさせる気ですか！はぁ...」
そんな私に
アイツはそう言い残し離れて行った
・・・クビにさせる気かって
てゆーか私、何もしてないよね？
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
