数え切れないくらいの幸せ ページ27
バックルームで熱を計った後
早番で上がるところだったあやに
家まで送って貰い
「僕が帰るまで
くれぐれもよろしくお願いします」
アイツに熱く！頼まれたあやは
結局そのまま家に泊まってくれた
「A、大丈夫？
おかゆ作ったんだけど食べれそう？」
「...うん、ありがとう。今何時？」
「朝の8時だよ。熱は...37度2分かぁ。
だいぶ下がったね、やっぱりただの風邪かな」
「うん、熱が下がったからかな。体が全然楽だよ」
「そう、よかった(笑)
じゃあ向こうで食べれる？」
「うん」
「あっそうだ、夜中ケータイが鳴ってたよ」
あやが出ていった寝室でケータイを確認すると
日付が変わったちょうどピッタリに
アイツからメールが入っていた
-Aさん、誕生日おめでとうございます。
この世にAさんが生まれてきてくれた事、僕は本当に感謝してます。
いつも僕に幸せをくれるAさんが大好きです。
具合はどうですか？
帰ったらたっぷり看病してあげますから、それまでゆっくり休んで下さいね。-
チャンミン...
私の方こそ
チャンミンに数え切れないくらいの幸せを
貰ってるんだよ？
私は零れ落ちる涙を拭いながら
アイツにメールを返して
ちゅっ...
ケータイにキスをしてからリビングへ向かった
「いただきま〜す！」
ダイニングテーブルに座り
あやの作ってくれた玉子入りのおかゆを頬張る
寝込んでいたのが嘘だと思うくらい
すぐに完食
「ごちそうさまでした！美味しかった〜(笑)」
「よかった(笑)ところでA？
私が昨日タクシーで言った事覚えてる？」
うっ...
「もちろんです...」
熱が下がったら全部教えて...だよね
「なら、教えてくれるよね？シムとの事」
怖いくらいにっこり笑ったあやに
私はアイツとの出会いから
皆に黙っていた理由までその全てを話していった
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
