ディスタンス7 ページ7
「木曜は勉強？」
仕事帰り
いつものように家まで送って貰う車の中
信号で車を停めた先生がそう言った
バカな私
仕事終わりに勉強しただけでは間に合わないので
大抵木曜日はその為の時間を取っていた
「あ、はい、そう・・・」
運転席に顔を向けながら口を開くと
こっちを向いていた先生と思いきり目が合い
思わず言葉に詰まってしまった
「...ッ///」
やだ、昼間あんな会話をしたから...
バッ...！
顔が熱くなるのがわかって
慌てて顔を逸らした
「...ん？」
「あ...そうです
木曜は勉強するつもりですっ...！///」
暗い車内
すぐ隣にいる先生に
バクバクと波打つ心臓の音が聞こえてしまいそう
「...そ、頑張って」
再び車が動き出し
その音にホッと息をついた
やっぱり、私にはまだ無理かも...
先生とその時を迎えるなんて
.
クリニックから20分程の乗車時間は
先生と一緒だとあっという間で
「また明日...」
チュッ...
私の家の前で、一旦車を停めた先生に
いつものキスをして貰い車を降りた
「...はぁ///」
頬が熱くて
11月の乾いた空気が一段と冷たく感じられた
木曜日
先生に言った通り
支度を終えると早速机に向かった
窓際にある勉強机に腰を下ろすと
ちょうど先生の部屋の窓の端っこが目に入る
カーテンは開いてるから
もう起きてるよね...
何やってるのかな？
リビングで寛いでるのかな？
それともどっか出かけ・・・
ハッ！
いけない、いけない
すぐにトリップしちゃうんだから
特に、先生の事になるとすぐ...
プルプルと頭を振った
「そうだ...」
午後からは図書館に行こうかな
これまで、図書館という場所には
全くと言っていいほど無縁だった
でも何度か足を運んでいると
お気に入りの席なんかも出来て
一人きりじゃない、他人の目がある空間では
程よい緊張感も生まれ
家で勉強するより集中できる気がしていた
「あ...」
空いてる...(笑)
今日も運よくお気に入りの席が空いていて
部屋の隅、学習スペースになってる
その大きな机を目指して館内を横切っていると
「...アレ？A？」
突然声を掛けられた
「え...」
すぐに立ち止まり振り返った
「先生...！」
そこにいたのは
本を片手に佇む先生だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 978人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ami(プロフ) - おちゃめさん» おちゃめさん、私のお話で気分が上がるなら作者として嬉しい限りです！ありがとうございます。なかなか更新出来ず申し訳ないです。シリーズ化、二人の設定などは妄想済みですので書かせて頂きたいなとは思っています。リクエスト嬉しかったです(*^^*) (2021年5月10日 22時) (
レス) id: 0ddc4682c7 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - りんさん» りんさん、お粗末様です(笑)こちらこそマイペース更新にも拘わらず、コメントまでありがとうございます。嬉しいです(*^^*) (2021年5月10日 22時) (レス) id: 0ddc4682c7 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - momoさん» momoさん、わかります、いくつになってもトキメキたいですよねぇ〜。永遠の20代！(笑)変わらずお付き合い頂き嬉しいです。ありがとうございます。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 0ddc4682c7 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - のこさん» のこさん、歯科医チャンミン！そうなんですよね...リアルの分まで裁きを受けさせたいのですが...←。納得のいく物が書けましたら更新しますね。いつもありがとうございます！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 0ddc4682c7 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - パープルライオンさん» パープルライオンさん、こちらこそ久しぶりにも拘わらずお付き合い頂き、コメントまでありがとうございます(*^^*) (2021年5月10日 22時) (レス) id: 0ddc4682c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2016年12月26日 23時
