オマケのプレゼント1 ページ30
それから二日後
一時はどうなるかと思われたクリスマスを
アイツと過ごす為
プレゼント片手にアイツの家を訪ねた
.
初めてのクリスマス同様
お手伝いの榊さんが用意してくれたケーキは
今では二人サイズの少し大きな物になっていて
サンタとトナカイだけだった飾りは
ソリと可愛らしい家まで一緒に
デコレーションされている
そこにロウソクの火を灯し
「「せーの！ふぅ〜」」
いつものように二人でそれを吹き消して
部屋の灯りをつけた
その途端
「うわぁ...ホント美味しそう(笑)」
アイツのリクエストが
ずらぁっ！と並ぶクリスマスディナーの前で
アイツがキラキラとその瞳を輝かせた
子供みたいでホント可愛らしい(恋は盲目)
そんなアイツに早速
もはやオマケと化したプレゼントを渡した
「はい、チャンミン(笑)」
「わぁ、ありがとうございます！(笑)」
再び子供のように目を輝かせたアイツは
プレゼントを受けとるなり早速中身を確認した
「わ！スニーカーですか？しかもお揃い？(笑)」
「うん(笑)」
だってお揃いじゃなきゃ
絶対ムクれちゃうでしょ？
お子様なあなたは(笑)
笑顔の裏で悪態をつく(ひどいヤツ)
「早速履いてみていいですか？」
「もちろん(笑)」
私の返事を聞くや否や
ダイニングテーブルの向こうで
アイツはイソイソとスニーカーに足を入れた
「...ンッ、おかしい...ブツブツ」
...ん？どうしたんだろう
椅子の上でうずくまるアイツの身体が
「ンッンッ！」
小刻みに揺れている
「ンーッ！...やっぱり入らない」
「え？入らない？」
まさかの事態に慌ててアイツのそばに行った
見ると、明らかにスニーカーの途中で
詰まってしまっているアイツの足
「おかしいな、サイズ間違え・・・」
「ハッ...！もしかして！」
すると突然何か思い立った様子のアイツが
脱いだスニーカーのサイズを確認すると
それをポイッ！と勢いよく宙に放り出し(オイオイ仮にもプレゼント)
リビングのローテーブルの上にあるケータイに
飛び付いた
そのままピコピコと何か検索し始めたアイツ
大きな身体を丸くして
一体何を調べているんだか...
猫背になった背中を見つめた
それからしばらくして
ようやくアイツが、ケータイを持つ手を
プルプルと震わせながらこっちへ振り返った
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作者名：ami
| 作成日時：2016年3月21日 17時
