覚悟を決めます ページ45
どうしよう...
こんなところを
しかもアイツが勝手にライバル視してる(迷惑なヤツ)
宮本さんと一緒にいるところを見られたら
何をされるかわからない
つい先日隼人に嫉妬して
あんな恐ろしい事になったばかりなのに
"Aっ...
それじゃあムリ、もっと上げて？ほら..."
カァッ...///
「ん？どうした竹内、熱いのか？」
「い、いえっ...大丈夫です！」
私のバカバカ！
何こんなところで思い出してるの？
てゆーかそんな事してる場合じゃないでしょ
早く何とかしないとアイツが来ちゃう
仕方ない...
ここはひとつ
食べたかった創作料理の数々を諦めて
「あのっ・・・」
「おっ、竹内
コレなんか美味そうだぞ」
宮本さん...
「あっ、コレも食ってみたいなぁ(笑)」
目の前でそんなに無邪気に笑われたら
とてもじゃないけど
「帰ります」なんて言えない
実際一度はドタキャンされてる訳だし(ん？お前もだろ？確かに)
「ん？竹内どうした？」
宮本さん
私、覚悟を決めます(大げさ)
「食いたいもの決まったか？」
「はい！決まりました！」
こうなったらどうにでもなれ
「そうか、じゃあ頼むか」
...ハッ！
でも待てよ
アイツの事はなんとかするとして
モデルをやってるアイツと付き合ってるって
知られたら、この先色々と面倒なんじゃ...
「お決まりですか？」
「はい、この・・・」
でも宮本さん、馬鹿がつくくらい人がいいし
万が一この先
アイツが載っている雑誌が発売されても
「他人のそら似です」って言い通せば
アッサリ信じそう...
アイツを宮本さんに
「ただの友達です」なんて紹介したら
それこそどうなるかわかんないし
「うん！」
決まり！アイツは「他人のそら似」
「え、竹内やりたいの？」
は？何の事？
「まぁ、楽しそうだし」
だから何が？
「あの・・・」
「じゃあ、お願いします」
「かしこまりました。
では、少々お待ち下さいませ(笑)」
結局何の事だかわからないまま
爽やかな笑顔を残し
イケメンスタッフは(しっかりチェックしてるヤツ)
テーブルを去っていった
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
