ゆっくり教えてあげる ページ43
「ちょ、ちょっとチャンミン...？」
今さら慌てたってムダだよ？
怖いくらいAさんに夢中な僕に
あんな事するからいけないんだ
ガチャ...
だけどせめて今夜は
ちゃんとベッドの上で教えてあげる
「A...」
そっとベッドに沈めたAさんは
「ねぇチャンミン、ご飯...」
この期に及んで
そんな事を言い始めた
「そんなの後で」
「でも...」
ちゅっ...
いつだって僕は
「A...」
君しか見てない事を
これからゆっくり教えてあげるから
「ぁっ...」
だから今夜も
ちゃんと受け止めて？
「ここも...」
「ンッ...」
「ここもここも...」
捲ったキャミソールの下には
昨夜つけた
「僕の印がいっぱい」
「チャンミン...」
「もっとつけていい...？」
「...うん」
真っ赤になってる
可愛い...
「大好きだよ...」
ちゅっ...
柔らかいAさんの胸に
顔を埋めた僕の耳に届いたAさんの小さな声
「いっぱい、つけて...」
だからそんな事言われたら...
.
その夜
深くゆっくり愛を伝える僕の腕の中で
感じすぎて泣いてしまったAさん
初めて見るその可愛い泣き顔に
どうしようもない愛しさが込み上げる
「大丈夫？」
「うん...」
身体に愛しい余韻を感じながら
向かい合って抱き合う僕達
いつもより赤く火照ったAさんの髪を
優しく掻き上げ
汗が滲む可愛いおでこにそっとキスを落とす
ちゅっ...
すると同じ様に汗で濡れる僕の前髪を
小さな手でそっと後ろへ流し
「チャンミンも...」
ちゅっ...
額に優しいキスをくれる
僕の愛しいひと
「ふふっ、しょっぱい(笑)」
これから始まるモデルの仕事が
この先の未来に新たな問題を引き起こすなんて
「Aだって」
ちゅっ...
「しょっぱいよ(笑)」
この時の僕達は
想像する事もできなかった
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
