みなのアドバイス ページ36
次の日、アイツの態度を心配していたみなから
電話が掛かってきた
「もしもし、A？
もう仕事終わったんだよね」
「うん」
「お疲れ様。
それであの後、大丈夫だったの？」
「うん...」
ホテルの最寄り駅のホームにいた私は
キョロッ、キョロッ...
周りを気にしながら
「大丈夫は大丈夫だったんだけど・・・」
昨夜のアイツの様子をみなに話した
「わぁ...ホントに？」
私の話を聞くなり
ちょっと興奮気味に話すみな
「シム君、そんな事してきたの？？」
「うん...」
今思い出しても恥ずかしい
あんな事されたの初めて...(え？何されたの？って、そんな事乙女の口から二度も言えるわけないじゃん)
「それに...」
体中キスマークだらけだから
「着替えるのもすごく気を遣ったよ」
「そっか...シム君よっぽど悔しかったんだね、渋谷君との事」
「うん...」
「でも、それだけ愛されてると幸せだけど重荷になったりしない？」
「それは大丈夫だけど、でも...」
「でも？」
「私の気持ちがちゃんと届いてないのかなって少しだけ不安になる...」
「でもちゃんと伝えてるんでしょ？」
「うん、伝えてるよ。だからこれ以上どうすればいいのかなって、わからないんだよね」
「そっかぁ...」
「うん...」
「あのね、私思うんだけど」
「うん」
「Aとシム君て、いつもシム君がAに甘えてるって言うか受け止めて貰ってる感じがするんだよね」
「え...」
「今回の一之瀬さんの事もそうだし、ナナちゃんの時だってそう...言ってしまえば付き合う前からそうだったよね」
「付き合う前？」
「城ヶ崎先生」
「城ヶ崎先生？」
「そうだよ？シム君の事好きなのに、自分の気持ちを押し殺してシム君に先生と付き合うようにすすめたんだから」
言われてみれば、確かにそうかも
「いつだってAはシム君の事を一番に考えてシム君の気持ちを受け止めてあげる側。
たまにはシム君に受け止めて貰ったら？」
受け止めて貰うって
「どうやって？」
「シム君に甘えてみるとか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
