馬鹿なヤツ ページ40
「いつから付き合ってるんだっけ？」
「高2の時から」
「ふぅ〜ん
じゃあもちろんアッチは済んでるんだよな」
アッチ？
アッチってどっち？
「...？」
ニヤニヤと僕の顔を見つめる田崎
「！！！」
カァッ...///
意味がわかった途端
自分の顔が赤くなったのがわかった
「なんだよ、チャンミン
そんな赤くなることないだろ？なぁ杉本(笑)」
「そうだよ(笑)」
楽しそうな男達の横では
ヒソヒソと囁き合う女の子達が
「シム君可愛いね〜(笑)」
「ね〜(笑)」
そりゃあ男が集まれば
そういう話にもなるけど
「クスクス(笑)」
「ねぇ見て？繭」
「...え？」
「シム君、耳まで真っ赤になってるよぉ〜(笑)」
「...うん」
今は男だけじゃないんだ
「...ッ///」
すっかり気まずくなった僕
「飲み物持って来る...！」
「なんだよ、照れる事ないだろ？」
からかう田崎の声を聞きながら席を立った
逃げるようにキッチンへ入ると
一之瀬さんが僕の後を追いかけて
キッチンへやって来た
「私もああいうノリ...
あんまり好きじゃないな」
一之瀬さん...
彼女の一言にホッと心が救われる
「そうだ。美味しい柚茶があるんだ、飲む？」
「ホントに？飲む飲む(笑)」
僕はどこまで馬鹿なんだろう
さっきAさんに感じた違和感を
すっかり忘れて
「じゃあ、いれてあげるよ(笑)」
「ありがとう(笑)」
Aさんが不安に感じている一之瀬さんと
「はい、どうぞ(笑)」
「ありがとう...
あ、ホントだ！美味しい(笑)」
「でしょ？Aさんが好きなんだコレ」
「竹内さんが？」
「うん(笑)」
「...そうなんだ」
Aさんの為に買ってきた柚茶を飲むなんて
「もっと飲む？(笑)」
「うん(笑)」
僕はホントに
救いようがないくらい
馬鹿なヤツ
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
