かわいいアイツ ☆Changmin☆ 可愛い彼は大学生 (ページ28)

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一番の理由ページ28

「私、彼女知ってるよ？」

「え？」

Aさんを知ってる？

「竹内Aさんでしょ？」

想像もしなかった彼女の言葉にビックリして

繋がらない呼び出し音を切り

思わず身を乗り出した

「どうして？」

「だって同じ小学校だったから」

「そうなの？」

「うん」

僕は自分でも自覚しているけど

相当Aさんの事が好きらしい

だって彼女が

Aさんと同じ小学校だったというだけで

さっきまで何とも思ってなかった彼女を

こんなにも身近に感じてしまうんだから

「4年生になってすぐ引っ越したし、同じクラスにもなった事ないんだけど、竹内さんは昔から何だか目立ってたから...」

「目立ってた？」

「うん、ちょっと変わってるって言うか...」

確かに

Aさんはちょっと変わってるところがある

まぁ、そんなところも

堪らなく可愛かったりするんだけど

「あっ！変わってるって
ホント変な意味じゃなくてっ...」

僕が何も返さなかったから

気分を害したと思ったのか

慌ててそう付け足す一之瀬さん

なんだか外見とギャップがある人だな

男達が騒ぐくらいの美人だから

もっとツンとした感じの人かと思ったけど

「いつから付き合ってるの？」

「高2の時から」

「そうなんだ」

「うん」

その後も

Aさんとの事を話しながら一緒に歩いて

気付くと

いつの間にか教室に着いていて

そしてこの日から

気付くと

何となく一緒にいる事が多くなった

それは別に

彼女を好きだからという訳ではなくて

確かに、帰国子女という事もあって

僕の知らない色んな事を知っていて

話していて面白い部分もあった

でも何より

知り合いがほとんどいない大学で

Aさんの事を知ってる彼女を

Aさんを好きすぎる僕が

妙に身近に感じてしまった

というのが一番の理由だった