キャンパスデート6 ページ20
「「ごちそうさまでした！(笑)」」
お弁当を食べ終わったバカップルな私達
この後は
この大学でアイツ一番のお気に入りの場所に
連れていって貰う事になった
キャンパス内
恥ずかしくて手を繋ぐのを渋る私に
しつこく食らいつくアイツ
「ねぇねぇ、どうしてもダメですかぁ〜？
手を繋ぐくらいいいじゃないですかぁ」
「う〜ん、でも...」
「別にキスしながら歩くわけでもあるまいし...」
いやいや、あなたならやりかねないし
「手を繋ぐだけですよ？
Aさんはホントに僕の事好きなんですかぁ？手を繋ぐだけなのに...ブツブツ」
ブツブツと口を尖らせ
その場を一ミリも動こうとしない
はぁ...仕方ない
私はアイツに手を差し出した
.
「ふふっ、デートみたいですね(笑)」
結果、自分の思い通りになったアイツは
かなりご機嫌な様子
でも、やっぱりね...
スレ違う学生の視線がジロジロと痛い
しかも途中で気付いた
そうしてくるのはほとんどが女の子だって事に
そうだった...
すっかり忘れていたけど
アイツはかなりのイケメンだった(誰？普通忘れるか？って言ったの)
やっぱり大学でもきっと
「人気者のシム君」なんだ
中には友達同士
ひそひそ囁き合ってる人達もいる
一体何を言ってるんだろう...
まぁ、あの感じじゃ
いい事は言ってないよねきっと
だけど当の本人は全く気にならないのか
「もうすぐ着きますからね(笑)」
なんて彼女達の視線なんてどこ吹く風
まぁ、アイツも気にしてないんだし
私も気にするのやめよ
と、私がそんなどーでもいい決断を下した所で
「着きました、ここです」
アイツのお気に入りの場所に到着した
「チャンミン、ここって...図書館？」
「そうですよ。さっ、入りましょう」
アイツに手を引かれて入った図書館
中は特に変わった所などない
至って平凡な造り
ここのどこがお気に入りなんだろう
「僕のお気に入りの場所はこっちです」
するとアイツが
奥のエレベターホールへ向かって歩き出した
どこに行くんだろう
私の手を引き、待機していた
小さなエレベーターに乗り込んだアイツは
3階のボタンを押した
3階？3階は...
「書庫？」
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
