かわいいアイツ短編集2☆Changmin☆ (ページ10)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:373,734 hit

負けたくない2 ページ10

それから間もなくして約束の日はやって来て

「少し顔を出したらすぐ帰ってきますから」

朝、アイツはそう言って家を出ていった

アキさんとは確かに色々あったけど

二人の関係をそこまで気にしてはいなかった

いつものように

午前中は近所の公園に散歩に行き

最近はママ友なる人もできて

子育ての不安や子供の成長を話したりして

楽しい時間を過ごしていた

そして夜、お風呂から上がった結愛の様子が

何だかいつもと違う事に気付いた

グズグズしていて機嫌が悪い

もしかして...

イヤな予感が頭を過った

しばらくして

体の火照りがおさまった頃熱を計ってみた

「やっぱり...」

微熱があった

6ヶ月を過ぎたから

もしかしたら熱を出すかもしれないと

心構えをしていたものの

初めての発熱

不安でいっぱいだった

RRRRR...

アイツに側にいて欲しくて

すぐに電話を鳴らした

だけど、いくら待っても出てくれない

仕方なくメールを送った

念の為に、夜間でも診て貰える病院を調べて

結愛と一緒にベッドに入った

当然、眠れるわけもなく

グズグズと浅い眠りを繰り返す結愛の様子を

チャンミン

早く帰って来ないかな...

そんな事を思いながら看ていた

時計の針が夜の11時過ぎ

こまめに計っていた結愛の熱が

遂に38度5分を越えたので

流石に心配になって病院に行く事にした

アイツはまだ帰って来ていなかった

メールの返信すらない

どうして？

側にいて欲しいのに...

私は再びアイツのケータイに電話した

RRR...

今度はすぐに呼び出し音が切れ

私は慌てて口を開いた

「チャンミン？結愛がね・・・」

「Aさん？アキですけど」

だけど...

受話器の向こうから聞こえてきたのは

予想もしてなかった

アキさんの声だった