笑った罰2 ページ25
「ねぇ、チャンミン
どうしてそんな顔してるの？」
久々に見るアイツの拗ね顔
可愛いけど
「結愛を可愛がって貰えるのはいい事じゃん」
さらに尖るアイツの唇
「...もう、全くしょうがないパパですね〜」
抱っこしてる結愛にふざけて同意を求めると
「町田さんはダメなんですぅ〜」
と、意味のわからない発言をするアイツ
町田さんはダメ？
「どうして？」
「それは...」
「それは？」
「夢でみたから...」
「夢？」
「はい...
前に僕が怖い夢をみたのを覚えてますか？」
「うん、覚えてるよ」
だって、泣いてたもんねチャンミン
「あの夢なんですけど・・・」
そう言ってアイツは
唇を尖らせながらあの日みた夢を話し出した
「だからイヤなんです！町田さんだけは！」
聞き終わって悪いとは思ったけど
我慢できずに笑ってしまった
「...プッ(笑)」
「どうして笑うんですか！」
「だって、あり得なすぎて(笑)」
私が町田さんの奥さんて(笑)
「あり得なくてもイヤなものはイヤなんです！
おまけに結愛まで町田さんに愛想振りまいちゃって！」
アイツが恨めしそうに結愛を見つめた
なに？その顔...(呆)
そのままぷんぷん！と怒りながら
一人、車の方へ歩いていく
「...プッ(笑)」
愛想を振りまくって
ホント、子供みたい
だけど、夢にまで嫉妬してくれるなんて
「ねぇ、チャンミン...」
私は車に乗り込もうとしてるアイツの腕を掴んで
ちゅっ...
アイツのほっぺにキスをした
「・・・・」
「大好きだよ、チャンミン。ね？結愛(笑)」
ホント、かわいいアイツが
好きで好きで堪らない
「はい、結愛乗って？(笑)」
私はご機嫌で結愛をチャイルドシートに乗せた
すると...
「え...」
アイツが後ろからチャイルドシートに手をつき
覆い被さるように私の顔を覗き込んできた
「A...」
熱っぽい眼差しに
「帰ったら...
覚えていて下さい」
色っぽい声
覚えていて下さいって...
ちゅっ...
それに思わずボーッとしてしまった私のほっぺに
アイツは軽くキスを落とすと
唇をグッと耳に寄せ囁いた
「僕を笑った...」
僕を笑った...？
「罰ですよ...」
耳に響くアイツの低い声
「...ッ///」
「真っ赤になってる、可愛い...(笑)」
ちゅっ...
その日の買い物に
買い忘れがた〜くさんあったのは
言わなくてもわかる...よね？
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作者名：ami
| 作成日時：2013年11月15日 8時
