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催眠術1 ページ1
ソファに二人並んで座り
テレビを観ていた
僕の幸せな時間のひとつ
可愛い結愛はもうすっかり夢の中
お風呂上がりのいい匂いがするAさんに
ピッタリくっついて
その小さな手を弄りながら
バラエティ番組を観ていると
番組が「催眠術」の話題を取り上げ始めた
催眠術かぁ...
かかった事なんてないから
ホントか嘘かわかんない
そんな事を考えているとAさんが言った
「チャンミンは催眠術にかかりやすそうだよね」
それってどういう意味だろう...？
「そうですか？」
「うん、ふふっ(笑)」
可愛い...
笑った顔がホントに可愛いAさん
ちゅっ...！
僕は堪らずキスをした
「...！！」
それに口元を押さえて
少しだけ目を丸くしたAさんが可愛くて
愛しくて...
「A...」
再びキスをしようとした時
「今から視聴者の皆様にある催眠術をかけます」
テレビからはそんな声が聞こえ
RRRRR...
それと同時に
僕のケータイが鳴った
「はぁ...」
仕方ない...
僕は一旦その場を離れた
電話の相手は幸哉君だった
今度一緒に飲みに行く約束をして電話を切り
ソファに戻る
すると...
ブチッ！
何も言わずにAさんがテレビを消した
ん？どうしたんだろう？
「チャンミン...」
名前を呼ばれて
隣に座るAさんを見ると
明らかに目付きがおかしい
もしかして催眠術に...？
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作者名：ami
| 作成日時：2013年11月15日 8時
