新婚旅行(番外編) ページ26
またひとつ忘れられない思い出を重ねた
ハワイの夜
何度もAさんを抱いて
何度もAさんに抱かれた
今夜「永遠」を僕にくれたAさん
疲れたのか、僕の腕の中で
「愛してる...」
そう言いながら眠ってしまった
ちょっと残念だったけど
僕しか見れない可愛い寝顔
ちゅっ...
幸せ
どうしてこの人は
こんなにも僕に幸せをくれるんだろう
もうAさんがいれば
他には何にもいらない
「...ん」
Aさんが苦しそうに顔を歪めた
どうやらきつく抱き締めすぎたらしい
はぁ...イヤだけど
抱き締めていた腕を少しだけ緩め
ちゅっ...
可愛いおでこにキスをしたら
「ふふっ(笑)」
Aさんが幸せそうに笑った
え？もしかして起きたの！
「Aさん？」
スースー
なんだ...眠ってる
はぁ...僕も寝よう
ちゅっ...
「おやすみ」
可愛い唇にキスをして
目を閉じようとしたら
「好き...」
Aさんが寝言を言い出した
好き？
もしかして僕の夢を？
僕は毎日Aさんの夢をみてる
たまたま聞いた僕の寝言も
「Aさん大好き」
「A...愛してる」
だったって照れ臭そうに言ってた
Aさんもそうなの？
嬉しくて堪らない
「好き...」
あ、また(笑)
ホントに可愛い！
ちゅっ...
「豊...」
「・・・・」
ん？ゆたか？
豊って...
「ふふっ、好き豊ムニャムニャ...」
「・・・・」
なんで？どうして？
なんで竹野内豊なの！？
僕以外の名前なんて呼ばないで！
Aさんを起こさないと！
「Aさ・・・」
ちょっと待てよ
このままAさんを起こしたら
彼に負けてしまう
何とかして彼を追い出して
僕の夢を見て貰わないと
「・・・・」
そうだ...
僕は鞄から写真を取り出した
結婚式の写真
誓いのキスの後
二人で幸せそうに見つめ合ってるヤツ
「・・・・」
いつ見ても可愛いな
ちゅっ...
ハッ...！
こんな事してる場合じゃない
急いでこれを・・・
Aさんの枕の下に入れた
再びAさんを僕の腕の中にしまい込み
しばらくするとAさんが再び
「ふふっ(笑)」
幸せそうに笑った
ドキドキドキ...
祈るような気持ちで待った
「愛してる...」
ドキッ...！
「チャンミン」
「...(笑)」
僕も愛してるよ...
「おやすみA」
可愛い唇に
ちゅっ...
おやすみのキスをして
僕は静かに目を閉じた
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作者名：ami
| 作成日時：2013年9月10日 11時
