新婚旅行13 ページ13
お昼近くになり
「チャンミン...唇真っ青だよ？」
「Aさんも...」
さすがに限界になった私達は
お昼を調達する為に一旦海から上がる事にした(はぁ...って誰？ため息ついたの)
「ちょっとチャンミン！」
入った時同様、止める私の言葉を無視して
再び私を腕の中に仕舞い込むように抱えた
アイツは、すごい早さで砂浜まで戻ると
そっと私を下ろし
バサァッ！とバスタオルを広げた
「・・・・」
イヤイヤ、誰も見てないと思うよ？
バスタオルにスッポリ隠れた私を
満足顔で見下ろしたアイツ
次の瞬間
両手で濡れた髪を掻き上げた
ドクン...！
何気ないアイツの仕草に
・・・ヤバイ
よく見ると
アイツの引き締まった体を伝う水滴が
妙に色っぽくて
「今夜はAさんが僕を抱いて下さいね...」
不意にアイツの言葉を思い出し
更に胸が高鳴る
「ねぇ、見て見てあの人...」
「わっ、すご〜い...」
すると近くにいた日本人の女の子が
アイツの体を見て小さくキャアキャア言い出した
「・・・・」
「Aさん？」
「え...」
気が付くとアイツの体に
同じ様にバスタオルを掛けていた
アイツの体を他の人に見られたくない
「チャンミンも...」
無意識にとった自分の行動が恥ずかしくて
俯きがちに呟いた私の唇に
ちゅっ...
優しい唇が重なった
「嬉しい...」
囁くアイツの声に
顔を上げた私の目に飛び込んできたのは
右目を細めて笑う
心底嬉しそうなアイツの笑顔だった
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作者名：ami
| 作成日時：2013年9月10日 11時
