【魔d！】ヘルプミー・デビル！

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「……アカン」

ここは悪魔学校、学食堂。シャオロン、大先生そして私の3人で昼御飯を食べている。…魔界のご飯は見た目が凄く気持ち悪くて…はっきり言っちゃうと不味そう。

「俺の華々しい学園ライフが早くも大ピンチや…」
「気にしすぎやぞシャオロン、まだ始まったばかりじゃないか」

「始まったばかりでこれやぞ？！」と泣きわめくシャオロン。持っている紙には「使い魔召喚評価、D-」と書かれている。(ちなみに怪我した私も同じ評価だよ)

それよりも魔界のご飯ヤバイって…スプーンを持ったまま無言で固まる私をガン見する大先生。

「…もしかしてオムライス苦手？」
『えっ？(これオムライスだったんだ)いや、そういう訳じゃ…』
「カレー食べてみ、ほら、あーん」

大先生が頬張っていたカレーをすくい、ニコニコとスプーンを私に向ける。…これって、間接キス…

『でもほら、大先生の分が減っちゃうから…』
「ええからええか…いったぁ！！何すんねんシャオロンコラァ！！」

大先生が痛そうに手を押さえる。私の隣で座るシャオロンが大先生の手を叩いたのだ。「Aも嫌だったら嫌って言ってええんやぞ」と眉をひそめながら。

するとシャオロンは急に俯くとため息をつき、今までの出来事を悲しそうに話し始めた。

「お先真っ暗やろ…」
「僕は気にしとらんけどなぁ、なぜなら入学してから新しい彼女が4人も出来たから♡」
「彼女軍団の増減激しない？」

そのうち学校中の女の子を彼女にしそうで怖い。…私？私はなりませんとも。
そろりと(目玉が入った)オムライスを口にいれる。…ん？！美味しい！！

見た目を気にしなければ超美味しい！！凄い勢いでオムライスを頬張る私を大先生が安心したように見つめていたのを知るのは明日になってから…。

「よお、隣ええか？」

後ろから声をかけられ、振り向くとそこにいたのは昨日出会ったトントン。彼は大先生の隣に座ると、丼の蓋を開け豚丼…？をもぐもぐと食べ始めた。(共食い…)

「使い魔呼べんと上の位階狙うの厳しいやろ…」
「言うなや…」

顔を手で覆いまたため息をつく。位階決定まであと数日しかなく、シャオロンはどうしても目立ちたいらしく一発逆転の策を真剣に練っているのだ。

「召喚の時はAが目立ってたやろ？俺はそれ位に、1番目立ちたいんや〜っ！！」

いやあれは事故だったから。目立ちたかった訳じゃないから！！私は逆に目立ちたくないんだって！！

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