Starting over② (ページ30)

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そんな時廊下に雪野の声が響いた。

雪野｢岸くん！！！｣

岸｢え？どうしたの？｣

雪野｢今日ね初めてSnowManにいて良かったって心の底から思えたの。
ステージの上でたくさん皆と目が合って触れ合って楽しかった。
上手く言えないけど私はこの場所が好きなんだなって思えたの。

だから

もし皆とすれ違っても今度は逃げないで私から皆にぶつかっていくから大丈夫。

このSnowManっていう場所が好きだからこそ自分で守るよ。
だから心配しないで、、、私大丈夫だよ」

岸｢あー、もうなんで俺の思ってること言ってくるの｣

雪野｢岸くんのことならなんでも分かるよ。
だってずっとそばにいてくれたから。岸くんがいなかったら私はいないよ....ありがとう」

岸｢......。おれはいつでもお前の味方だから」

雪野「うん！！｣

岸｢じゃあ俺そろそろ行くね｣

雪野｢引き止めちゃってごめんね。おやすみなさい｣

岸｢おやすみ｣

雪野と別れて岸は呼んでいたタクシーに乗り込む。

岸｢俺の事ならなんでも分かるか、、、｣

先程の雪野の言葉を思い出していた。

なあA、俺の事なんでも分かるなら俺がAの事をずっと好きなことも知ってんの？

いつから好きかなんて昔過ぎて忘れてしまったが岸は雪野の事がずっと好きだった。

その思いを伝える気はないしこれからも伝えることは一生ないだろう。

でもそれと引き換えに雪野の1番の味方という特等席を手に入れた。
だからこそこの特等席は誰にも渡したくない、もちろん渡す気なんてない。

SnowManの皆と仲良くなれた雪野がこの先どのようになっていくのかは分からない。

まあ岸が色々と考えたところでどうなる訳でもないしそもそも岸の頭の容量を遥かに超えている。

でも岸はこれからもずっとやることは変わらない。
雪野の1番の味方でいることである。

岸｢俺の方がお前のこと分かってるし｣