Starting over② (ページ14)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:637,157 hit

. ページ14

.

雪野Aside

目が覚めるとベットの上だった。

しかも椅子に座った深澤さんが私のベットに頭を突っ伏して寝ている。

今は何時なんだろうか？ライブはどうなったんだろうか？

聞きたいこと知りたいことは沢山あるけど何故か深澤さんが隣で寝ている事実が酷く安心する。

こっそり頭に手をやって見ると相変わらずたわしみたいに硬い髪の毛だ。

しばらく深澤さんの頭を撫でていると突然声がした。

深澤｢Aさんいつまで俺の頭撫でてるんですか。」

雪野｢ふっかざわさん？！起きてたんですか？」

深澤｢あー、ちょっと前に起きてました。｣

雪野｢すみません。｣

そう言って雪野は距離を取ろうとした。

深澤｢待って、逃げないで。

A、今まで酷い態度取って傷つけてごめん。
謝って済む問題じゃないけどごめん。」

雪野｢.........。

私も...ごめんなさい。

あの時ですよね。私が深澤さんのことを拒絶したからこうなっちゃったんですよね。｣

深澤｢なんでそれを｣

雪野｢少し前に岩本さんから聞いたんです。傷つけていたのは私の方でした。ごめんなさい。」

深澤｢あの時ちゃんと向き合えていたらとずっと後悔してた。｣