こわい ページ25
村上side
マネージャーから電話がかかってきて、
今日は自分で降りれるから地下の駐車場で待ってて、
言うて荷物持って玄関を出た。
出た、途端。
足が震えて、それ以上足が進まへんかった。
1人で外に出たのはすごい久しぶりで、
体感では3ヶ月くらい、でも多分1ヶ月くらいしか
経ってない。
今まではマネージャーがいたし1人で出ることは
なかった。
いるわけないのに、廊下に。
どこから見られてるか分からんくて、
体が震えてくるのが怖かった。
なんとか玄関に戻って、マネージャーに電話をする。
「、あ」
(村上さん？)
「あ、あの……、やっぱ、」
(あ！上まで行きましょうか？！)
「…ん、ごめん」
(いえいえ！今すぐ行きますね！待っててください！)
電話を切ったら体の力が抜けて
玄関に座り込んでしまった。
3分くらいその場から動けへんくて
遅刻するかもしれへんなあ、なんて思ってたら
廊下からバタバタ、と足音が聞こえてきた。
その音にすら反応してしまって、
体がカチカチに固まる。
鍵が開いて、ドアが開く瞬間を見てられへんくて
ぎゅ、て目を瞑っていると「ヒナ、！」と
今1番、聞きたかった声が聞こえてきた。
「よ、こ…？」
横「なんで言うてくれへんかったん、なぁ」
「よこ、なんで…おるん？」
横「車で驚かせようとしたんや…それより、」
まさか、車におったなんて。
サプライズしようとしてたみたい。
…車で、ヨコの舞台の話とか、聞きたかったなぁ。
ヨコには言うてなかったけどさすがに
この件のことはマネージャーが言うたみたいや。
玄関入ってきて俺を抱きしめて、
なんで俺に言わんかったん、て問い詰められた。
「舞台の、邪魔してまうから……」
横「それとこれは別や！なんでこんななるまで我慢すんねん…」
「……ごめ、ん、」
横「……よう頑張ったな」
「…」
横「辛い時にそばにおれんくてごめん」
息が詰まるくらい泣いてる俺の背中をさすりながら
ずっと言葉をかけてくれて、もうこのまま
ヨコの腕の中にずっといてたい、て思った。
…ま、そんなわけにはいかず。
俺の電話が鳴って、マネージャーに
降りて来れそうだったらそろそろ降りてきてください
って言われたから一回顔洗って、荷物持って
ヨコと一緒に家を出た。
横「どう？しんどない？」
「…ん、誰かがいたら大丈夫」
横「そっか。仕事中しんどかったら言いや」
「うん」
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真理(プロフ) - ありがとうございます。 (2021年1月24日 22時) (
レス) id: ebe88a5abd (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - pomさん» 返信ありがとうございます！ゆっくりで大丈夫です！pom様のペースで！楽しみにしています！ (2021年1月17日 14時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
pom(プロフ) - 雨悠さん» 楽しみにしていただきありがとうございます！パスワードはkanjani8となっております！なかなか更新できず、パスワードをかけました。こちらのお話も全く更新できず、申し訳ありません！ (2021年1月17日 13時) (レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - いつも楽しみにしています！愛屋乃鳥を読みたいのですがパスワードはどこでわかりますか？ (2021年1月17日 13時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - pomさん» かしこまりました！リエストに応えて下さりありがとうございます！楽しみしてます！ (2020年12月11日 13時) (レス) id: ebe88a5abd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nann | 作成日時：2020年4月30日 0時
