ご飯三杯2 ページ6
「ねぇ三宅さん
ここの予約、ちょっと気になりません？」
早速予約台帳を持って
診療室の作業台にいる三宅さんの元へ向かった
ちなみにAちゃんは待ち合い室を整えている
新たな本でも並べるのか
それとも単に離れがたいのか
珍しく待ち合い室の本棚を弄る先生の後ろで
だからこそ三宅さんに声を掛ける
先生に聞こえないと意味がないから
「この、最後の予約なんですけど
私と三宅さん、スケーリングが入ってるじゃないですか？」
「そうね」
「そうなると先生の補助は
Aちゃんなんですけど、大丈夫ですかね」
「あー、古西さん？」
「はい」
私と同い年の患者さんで
「Aちゃんに気があるみたいだから気になって」
Aちゃんの方を気にするふりして
後方にいる先生の様子を確認
開けっ放しの診療室のドアから見える
本棚の前に佇む黒い背中
生憎顔は見えないけれど
しきりに同じところを整えている
あの様子じゃあ、たぶん今
耳がダンボになってるんじゃないかな？
元々それっぽい耳だけど
プププ(笑)
Aちゃんは奥のキッズルームを整えているのか
姿が見えない
更に燃料を投下
「この間なんて、お会計の際
それとなくデートに誘ってましたよね」
「そうね」
「三宅さんが機転を利かせて声を掛けたから
帰って行ったけど、今日はそうも行かないし...」
う〜んと唸るふりをしながら再び後ろを確認
先生てば、完全に手が止まってる
それどころかぼーっと佇んじゃって
あ、奥のキッズルームを見た
じっとそこを見据える横顔
明らかに気になっている
さて、どうする？
「...ねぇ、もしかして楽しんでる？」
「え？バレました？」
三宅さんに小声で見抜かれて
笑って返した
「まったく、相変わらずね」
「えへへ」
三宅さんは呆れて再び支度に取りかかったけれど
私は先生がどうするのか楽しみで仕方ない
イケメンの嫉妬とか
それだけでご飯三杯はいける
ライバルは患者さんだから
波乱にはなりそうもないちょうどいい相手だし
ルンルンで受付へ戻った
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すぐり(プロフ) - ごはん三杯は…いけないけど、バレて目が合ってしまったのなら…その眼差しは暫く脳裏から離れなさそぅ…と勝手に現場を見た想像をしてしまいました(￣▽￣;) (2022年7月6日 16時) (
レス) @page9 id: 7781ff77bc (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ちゃみゅさん» ちゃみゅさん、お久しぶりです！変わらずお付き合い頂きありがとうございます。ショムニとは懐かしいですね〜。満帆商事でしだっけ？(笑)楽しんで頂けたなら何よりです。ちゃみゅさんもどうぞご自愛下さいね。 (2022年6月26日 14時) (レス) id: 90c7871b4a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみゅ(プロフ) - amiさん、お久しぶりです(^-^) いかがお過ごしでしたか(^-^) どうも以前からショムニの戸田恵子さんと加藤さんのキャラが被ってしまって(≧∀≦) 一粒で2度美味しい的に読ませていただきました(*ﾟ▽ﾟ*) 暑くなりますのでご自愛くださいませ。楽しみにしてます。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page12 id: 4d19933577 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 千衣さん» 千衣さん、お久しぶりです。ようやく続きを更新出来ました。読んで頂けたら嬉しいです。インスタにも小説があるんですね。知らなかった！私のお話で浄化とは嬉しい限りです。平岡君、ハードル高めなお話ですが、コレだ！というのが浮かびましたらぜひ！いつも感謝です！ (2022年6月23日 23時) (レス) id: 90c7871b4a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - Mikuさん» Mikuさん、わぁ、嬉しいお言葉ありがとうございます！脇役まで愛して頂けるなんて。加藤さん、私も書いていて楽しくて温かい気持ちになるので大好きです。年を跨いでのお返事に更新、すみませんでした。コメントありがとうございました！ (2022年6月23日 22時) (レス) id: 90c7871b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2021年9月13日 6時
