地雷女子ymdちゃんと兄ヤンキーymdくん (ページ21)

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……
あ、そうだ！！今の今まですっかり忘れてたけど、玄関のドア！！

本日3回目となる、階段高速駆け降りをブチかまして玄関を確認する。

「スゴい！！」

慧ちゃんに無惨に破壊されたドアノブは、破壊されたのが嘘みたいに綺麗に直っていた。
素晴らしい職人技にもはや感動を覚える。
と、ドアに置き手紙が挟んであった。

『妹が大変失礼致しました。
お代は結構です。これからも妹をよろしく。
ーー伊野尾』

慧ちゃんのお兄さんだ。
今回、裕翔くんが来るにあたってリビング改造の相談をしてたから、またまたお世話になっちゃったな。
今度慧ちゃんに会ったら、慧ちゃんに美味しいご飯でもご馳走しよっと。

私は慧ちゃんのお兄さんと慧ちゃんにお礼のメールを送ると、急に愛しの裕翔くんが恋しくなってLINEを送った。

『今日はありがと♡裕翔くんカッコよかったよ♡♡また明日まで会えないと思うと寂しくて辛い(泣)』

イケメン裕翔くんはマメ。すぐ既読が付いた。

『こちらこそお邪魔しました(^^)今日の涼ちゃんの格好もめちゃくちゃ可愛かったよ♡
俺の為にお洒落してくれたんだよね、ありがとう』

きゅーん。いつも欲しい言葉をくれる裕翔くん。私のキュンポイントが億あります！！

『良かった、裕翔くんの好みに合ってて。
あのね、あの…今日来てた慧ちゃん、私の為に色々してくれてたの…だからあの』

ここまで送信して、どうやって言い出したらいいかわからなくて指が止まる私の心配を知ってか知らずか、裕翔くんから返信が続いた。

『うん、ちょっと怖かったけど涼ちゃんが大事なんだなって凄く伝わった。素敵なお友達だね』

裕翔くん、金属バットであわや殺されかけたのになんて寛容なの？？…けしかけたのは私だけど。
あっ、今のなし！！

『うん、そうなの。涼が小さい時から本当の姉妹みたいに仲良くしてくれてる憧れのお姉ちゃんなんだ♡』

『そうなんだね。めちゃくちゃいい人じゃん！それによく見たらとっても美人だったし…』

……… なーかーじーまー。

お兄も言ってたけど、本当に裕翔くんって一言余計なんだけど！！？！

ああもう！ここまでは紆余曲折あったけど、最高な1日だったと思ってたのに！！！！

『地獄に落ちろ』

そう短く返信だけして、お部屋に連れ帰ってきてたクマちゃんのお腹をボコボコにして不貞寝した。

いつもはすぐ既読がつく慧ちゃんからの返事もこないし。

おやすみ。