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リビングに戻ると、中島に肩を抱かれて嬉しそうな涼子と、中島と談笑する親父と母さんの姿があった。
しっかり仲直りしてるな、良かった。
何だか楽しそうじゃねーか。ちくしょー。
あの高そうな菓子、俺食べてねぇし。
そして漏れ聞こえる会話の内容は、とてもくだらない。
「私のこの靴下はねぇ、メンバーカラー…じゃなかった、ヘイバッドカラーって言うの?この色が好きで常に身に付けていたいんだ」
「それはFavorite Colorってやつですね、お父さん。Badじゃ意味が違ってきますよ」
「そうなんだぁ?中島くんは発音がいいなぁ。フ、フェッ、バリッとぉ……ぶぇっくしょいいいいい」
「 パパってくしゃみまで空気読めないの?マジ汚い」
「本当涼子はツンデレさんなんだから♡」
「そこが可愛んですよねお父さん」
「よーく分かってるね君は!流石涼子が選んだ男」
「涼子さんに可愛くないところなどありませんから」
「裕翔くん♡」
俺はどっと疲れを感じ、リビングの扉を乱暴に閉めると、自室に戻るため階段を昇った。
はあ。疲れた。
ゲームでもすっかな。
俺の土曜日はこれでおしまい。
じゃーね。
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作者名:AKA | 作成日時:2021年11月21日 9時