Light of death and hope【創作】 (ページ18)

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seventeen:再度出発ページ18

藤坂家
22:40

「うし、なら行くか」

功士郎は半袖パーカーにジーンズ。加えてキャップ。
私は半袖パーカーの中に七分袖のインナーを着て、功士郎のお母さんの膝下までのジーンズを拝借した。

勿論靴は動きやすいものである。

「気をつけてよ、二人共。咲良ちゃんも連れて戻ってきたら大島に出発だからね」

「あっ連絡取れたの？」

「そうよ。姉さんも待ってるって。」

「分かりました」

リュックを背負い、靴をトントンと鳴らす。

「…必ず帰ってくるんだぞ」

「おう！/はい。」

私達は家のドアを開けた。

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目黒区-道路
22:54

「そういやAのソレ、かっこいいよな！二刀流みたい」

指をさされたソレ、というのは先程拝借した刀とホームセンターで盗った木刀である。功士郎の父親が
「手で持つのは面倒だろう？これも持ってるから使ってくれ！」
と言われ渡されたのはベルトのような刀を収める物だった。2本とも腰にかけている。

「…正直かっこいいよね」

「おう！」

「そういう功士郎くんは鉄パイプ？」

「そうそう！木刀より少し長いくらいだけどかっこいいだろ？しかもこれめちゃくちゃ硬いし、武器としては使えると思う！」

そう言って鉄パイプを手に馴染ませるようにぽんぽんと叩く。不思議な程似合っている。こいつヤンキーか？