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fifteen:孤立無援 ページ16
藤坂家
22:29
《A！よかった…繋がった…！！お願い助けて！！》
咲良は半泣きで声を荒らげた。どうしたのだろうか。嫌な予感が肌にまとわりついた。
《！？ 咲良！どうしたの？何かあったの！？》
《さ、さっき…さっき、ゾンビが…追いかけてきて、》
《嘘でしょ！？怪我とかしてない！？》
《う、うん…竹刀あって助かったんだ…！お願いA、助けに来て！今家の中の自分の部屋に閉じこもってるんだけど、ど、ドアの前にいるの！ゾンビが！！》
その言葉を聞いて咲良は生きていると分かっていても冷や汗が流れる。功士郎達も声を聞えているので少し焦りながら話を聞いていた。
《……咲良の家って港区だったよね》
《えっ！？ う、うん》
《今から助けに向かうから待ってて、私今目黒区にいるから。》
「Aさん！！危ないって！！」
つかさず功士郎は声を上げた。咲良は聞いたことの無い声を聞いて困惑しているのが画面の向こう側で想像出来る。
「…すみません、功士郎くんのお母さんお父さん。この人私の大切な友人なんです。見捨てれません。……1人で港区に向かいます。」
《A……》
震える声がノイズ混じりで聞こえる。どれだけ怖かっただろうか。手に力が入る。
「駄目だAちゃん、功士郎もさっき言ったが…そんなの自 殺行為だ！」
「…それでもこうするしかないんです。ごめんなさい。」
「＿＿＿＿俺も行く」
功士郎の目は覚悟を決めていた。
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作者名：はるこてつ(べーきち) x他1人 | 作成日時：2013年9月29日 20時
