第51話 裏町 ページ9
ブルーノさんと別れ、駅に向かう途中で貰った絆創膏を首に貼った。
ーーくそぉ、ルッチめ…。覚えてろぉ…。
柄にもなく悪い口調になるほどにはムカついていた。
ルッチのせいで散々だ。
駅に着き、駅員さんに物資に運ぶのを手伝ってもらい、私の仕事は終わった。
ここからは自由だ。パウリーの言う通り、観光を楽しもう。
長ズボンでも買うかな、長ズボンでも。
そんなことを考え、ヤガラちゃんに待っててもらい、中心街のブティックに入る。かわいい服が沢山並んでいた。
ーーあ、これ可愛い。カリファさんに似合いそう…。あ、これもいいな。カリファさんなら着こなしてくれそう…。お、これもなかなか…
って私は女に貢ぐおっさんか！！
と心の中で1人で突っ込んでいた。
カリファさんが美しすぎてついに貢いでしまうところだった。
とりあえず適当に自分の服を買った。あまり着ることはないだろうが、この週で着れるといいなと思う。長ズボン(デニム)も買いましたよ。
お会計時、女の店員さんが話しかけてくれた。
｢あなた、見ない顔だけど、観光かい？｣
私は頷く。
｢そうかそうか。ここは中心街だからいいけど、裏町には行くなよ。特にあんた、綺麗だからさ。｣
『裏町ですか…。』
｢あぁ、あの辺はゴロツキがうじゃうじゃ居て誰も手がつけられねぇのさ。間違って入った日にゃァ、タダでは帰って来れないよ。｣
『…わかりました。ありがとうございます。』
店を出てヤガラちゃんの所へ向かう。すると、私のヤガラブルに知らない男の人が乗っていた。
｢あ、やべ。｣
『…え！？ちょっと！』
黒髪を逆立てた男の人は私を見るなりヤガラブルを進めた。
ーー逃げた！？
『ちょ、まって！ヤガラ泥棒！』
｢ウハハハッ！じゃーなー！｣
ーーー
『はぁ、はぁ…。』
見えない後ろ姿を追いながら随分と走った。
ここはどこだろうか。
なんだか薄暗い雰囲気を感じる。
嫌な感じだ。
ーーうん。諦めよう。ごめんね…ヤガラちゃん。あとブルのおじさん…。
来た道を戻ろうと後ろを振り向く。
すると、さっきまでいなかったはず男2人が私の前に立ちはだかった。
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アタル(プロフ) - サクラさん» サクラさん、ありがとうございます！コメントで感想を送ってくださると本当にやる気が出ます。自分で始めたので頑張るというのもなんか変な感じですが、頑張ります！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - カクもルッチもカッコいい…！毎回キュンキュンさせてもらってます！更新頑張ってください！ (2019年10月12日 16時) (レス) id: 2be65d96af (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - akane10746さん» 前回からコメントありがうございます！続けてみてくださっていてとても嬉しいです！頑張ります。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - 毎回面白いです!更新頑張ってください！！！ (2019年10月8日 9時) (レス) id: 38a8873821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アタル | 作成日時：2019年10月7日 0時
