第87話 作戦変更 ページ45
ルッチside
諜報部員のクマドリは、革命軍の支部長率いる隊員等が、シャボンディ諸島に居るという情報を掴みさらなる情報を得るため、島に上陸していた。
革命軍は未だに謎が多い。世界政府は奴らに危機感を覚えながらも手が打てないでいた。
そのため、今回の少しの情報でもこちらとしては動かざるを得ないのだ。
長官から聞くクマドリの最後の報告はこうだ。
ーーよよ!よよぉい!おいらァ…ここ1ヶ月シャボンディ諸島を探し回ってぇ探し回ってぇ…。だが革命軍らしき奴なんて誰一人みつからぁない!!こりゃぁ、軍に一本取られたぁあなァア!!
といつもの調子で言った後が問題だった。
ーーそんなぁことより…おいらァどうやら人さらいのグループに追い込まれたァみたいでぇ!これは最後の報告ゥ!!腹切って、あ、詫びたい!!切腹!!鉄塊!!
その報告の後ろでは不気味な笑い声が聞こえたという長官の話は盛られた話だろうが、クマドリがそこらの人攫いに捕まるとは考えにくい。裏でなにか大きな力が動いていたとも考えられる。
シャボンディ諸島は現在治安がいいとは言い難いような島だ。
奴 隷制度のために人攫いがざらにいる。人間屋には犯罪者という名目で人が売り買いされている。それらを我々世界政府は目を瞑り続けている。
もし、報告通りクマドリが人攫いに捕まったとしたら行き着くのは人間屋。そこからの奪還は容易ではない。むしろ不可能に近い。
世界政府は…いや、誰もが売買される者に不正に手を出すことは出来ない。
ここまで考えても、成功する確率がかなり低いことが分かる。しかし、長官はAに奪還を命じた。
長官の意図はこうだろう。
クマドリ奪還をAにやらせ、成功すればラッキー。失敗しても失うのは給仕1人と諜報部員、クマドリ1人。
あのバカなら考えそうなことだ。
しかし、今ここにいる諜報部員はそれを許さない。
いち早く長官の意図を察したであろうカクはW7にいるメンバー全員でクマドリ救出に向かうつもりらしい。
それはカリファ、ブルーノも同じだろう。
ブルーノにも奪還命令がかかったが、無理だと分かれば一人で逃げろと言われたらしく、心中穏やかじゃないようだ。カクの話に賛成という顔だ。
俺は奪還などしないという案が出ないこと自体おかしいと思っているが、長官には逆らえない…逆らわない。命令は絶対だ。
面倒だが今回はカクらの話に乗ろう。
ーーこれは決して、Aを失うことを危惧している訳では無い。
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アタル(プロフ) - サクラさん» サクラさん、ありがとうございます!コメントで感想を送ってくださると本当にやる気が出ます。自分で始めたので頑張るというのもなんか変な感じですが、頑張ります! (2019年10月12日 17時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - カクもルッチもカッコいい…!毎回キュンキュンさせてもらってます!更新頑張ってください! (2019年10月12日 16時) (レス) id: 2be65d96af (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - akane10746さん» 前回からコメントありがうございます!続けてみてくださっていてとても嬉しいです!頑張ります。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - 毎回面白いです!更新頑張ってください!!! (2019年10月8日 9時) (レス) id: 38a8873821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アタル | 作成日時:2019年10月7日 0時