その転校生、超ド天然。【だ！】

1話 ページ1

･



ピピピピ



『んむぅ…………』




朝から聞きたくない音聴いた…………





あとごふんだけ…………





｢ちょっとー！！！！起きなさーい！！！！！！｣




『ひぇ……！！』






鬼婆が怒ったから起きます。





あまって、フローリングきもちぃ……






みなさんどうも。

私、山田Aって言います。


ごく普通の苗字です。


とーちゃんの仕事の都合で大阪に引っ越してきました。



今日から新しい学校に行きます。



どんな学校かとか全然よく分かんないけど、

近さで決めました。


寝てたいからね。





『かーちゃーん。朝ごはんできたー？』


｢出来たから呼んだのよ。ほら！ぼさっとしない！｣





この朝からぷりぷり怒っているのは鬼婆……じゃなくてかーちゃん。



普段は優しいし、面白いけど時間にルーズな人が嫌いらしく、遅いとぷりぷりしだす。





お、目玉焼きだ。


もちろん目玉焼きには醤油。



『いただきまーす』


｢はい、召し上がれ！｣





うまうま。



｢つか、あんたその髪で行くの？かーちゃん許しません！｣



｢ほら、ちょっと背筋伸ばして！｣




え、何？



いたいいたい……！



『かーちゃん優しくして……』



｢んっと……はい！出来た！｣



｢うんうん。私に似て可愛いわね。｣




……………………



｢ちょっと何か言いなさいよ。｣



『ソダネー』



｢おい｣

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