第六話 ページ7
まず二人は、館の地図を作ることにした。
幸い、客間に紙とペンがあったのだ。
二階の方もまわりながら地図に書き込む。
一階には二部屋、二階には四部屋あった。家の構造としては左右対称で、かなり広い家である。
鍵の空いている部屋は二階の左側の手前の部屋だけだった。
なにか、脱出の手がかりを探そうと恐る恐るその部屋に入る。
すると突然、葉山とAの間に太い茨のツタが壁を作った。
そのツタはコンクリートのように固く、無理に通り抜けようとすると体中が裂けてしまうようだった。
「大丈夫！？どうしよう…」
ツタが出てきた場所がAの体すれすれだったためか、鎖骨の辺りに切り傷ができてしまった。
「ちょっとまってね、なにか壊せそうなハンマーみたいなもの探してくる。なにかあったら、叫んで。」
そういって急いで探しに行こうとしたとき＿＿＿＿＿
「A！」
「んっ？………きゃああああああああ！！」
ツタの向こう側の床が崩落した。
大きな黒い、底の見えない穴を残してAごと消え去ってしまった。
「あぁ…もう！どうしてこうなるんだ…！」
カウンセラーのしている彼もさすがにこうなるとどうしようもなかった。
目の前で友人が見えなくなる。ましてや彼女のことを友人以上として思っている彼は＿＿＿＿耐えられるはずがなかった。
心配で心配で仕方がない彼は、居ても立ってもいられず部屋を飛び出した。
部屋の真下はちょうど一階の左側の部屋があるのだ。
全速力で一階へ向かい、扉を叩いた。
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YUKARI♪ - 毒りんごパイさん» それは良かったです！ (2019年11月27日 22時) (
レス) id: 8e0566877e (このIDを非表示/違反報告)
毒りんごパイ(プロフ) - ありがとうございます…(T_T)更新するモチベーションが無くなっていたのですが、気力が湧いてきました！ (2019年11月24日 20時) (レス) id: 402e3fe0b6 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントのYUKARI♪です！読みましたがとても面白かったです！評価させて頂きました！ (2019年11月22日 15時) (レス) id: 8da6d1b6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毒りんごパイ | 作成日時：2019年11月15日 23時
