プロローグ ページ1
来年で新社会人となるAは、幼い頃大好きだった絵本を読んでいた。
金細工職人である主人公が斜向かいの家の娘に恋をし、様々な苦難を乗り越えた末に結ばれる物語だ。
彼女はその絵本の中の彼が大好きで、いつかそんな人が現れたらいいな、と思っていた。
街一番の腕を持ち、見目麗しい容姿と優れた頭脳を兼ね備えた誠実なような物語の人が。
絵本を読み終え幸せな気持ちでそれを閉じると、ふと、綺麗に晴れた空が目に入った。
そうだ、今日はこの絵本の展覧会があるのだった。
それで読んでいたのだった。
せっかくだから、ヒロインと同じような服を着ていこう。
クローゼットを開いてなるべく近いものに着替えると、自然と鼻歌を歌い始めた。
わくわくと飛び跳ねる気持ちを抑えながら自宅であるアパートの一室をでると、心地の良い春風が吹いていた。
展覧会の会場につくと、軽いスニーカーの音を鳴らしながら入場券とともに入った。
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YUKARI♪ - 毒りんごパイさん» それは良かったです！ (2019年11月27日 22時) (
レス) id: 8e0566877e (このIDを非表示/違反報告)
毒りんごパイ(プロフ) - ありがとうございます…(T_T)更新するモチベーションが無くなっていたのですが、気力が湧いてきました！ (2019年11月24日 20時) (レス) id: 402e3fe0b6 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントのYUKARI♪です！読みましたがとても面白かったです！評価させて頂きました！ (2019年11月22日 15時) (レス) id: 8da6d1b6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毒りんごパイ | 作成日時：2019年11月15日 23時
