貴方の側にいたい。【Ｎ.Kaito】 (ページ10)

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～あなたside～

川島さんのわかりやすい説明を聞いたあと、

私は思い切って、勇気をだして、

お礼を言った。

そしたら、川島さんは一瞬驚いた顔をして

また笑ってくれた。

きっと、この人は凄く優しい。

……もう少しだけなら頑張れるかな。

海「ねぇ、」

_______ﾋﾞｸｯ!!

川島さんと少しリラックスしていると、

後ろから声が聞こえて体が揺れた。

『…………ぁ、』

後ろにいたのは、あの時、

私がシェアハウスに住むのを承諾した中村さん。

私が椅子に座っているのもあるだろうけど

背の高さの威圧にやられそうになる。

海「……ひとつ、聞いていい？」

『………………？？？』

私が黙っていると、

ズカズカと私の前に来てしゃがむ中村さん。

怖い。

その感情に支配され、固まる。

海「……なんでこうなったの？？」

……きっと、こう、っていうのは

男性恐怖症のことだと思う。

だけど私は、

この人がまだどんな人なのか知らなくて

怖くて、何も喋れないし、動くことも

出来なかった。

如「ちょ、海人！だめだよ！

ほら、戻って！」

川島さんが中村さんに帰るように施した。

なのに中村さん。

________________ガシ

私の腕を掴むんだもん。

『っっっっっ！！！いやっっっっっっ！！！』

私は中村さんの手を強く振り払って、

大きく後ずさりをした。