貴方の側にいたい。【Ｎ.Kaito】 (ページ22)

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～宮近side～

_______ガチャ

松松「「ただいま～！」」

『……ただいま～…。』

リビングでくつろいでいると

3人が帰ってきた。

玄関まで行けば、

ニコニコで何かご満悦な松松と

対照的にどっと疲れた様子の七瀬さん。

宮「おかえり。いい買い物できた？」

聞かなくても追加で服を大量に買ってるっぽいから

分かるけど。

元「うん！Aちゃんとも仲良くなれた！」

松「ねー！」

『ねー…w』

松松の手には収まりきらなくて、

七瀬さんも持ってる大量の紙袋は

全て女性もののブランド。

これ全部七瀬さんのなのか……。

宮「七瀬さんすごい買い物したね？

これいくらしたの？」

『えっと、

松松が払ってくれたので詳しくは……』

宮「え！？！？この量を！？

さすがに買いすぎじゃない？」

彼女の誕生日でもこんなに買うかどうか……。

宮「七瀬さん、ごめんね。疲れたでしょ……」

『あはは……少し……？』

優しく微笑む七瀬さん。

……本当に仲良くなってはいるらしい。

元「Aちゃん！これ絶対着てね！？

絶対だよ！？」

松「個人的にAちゃんでも俺の好みの服装は

全然似合うと思う！

着てるのみるの待ってるね！早くね！」

『あははwもうモデルさんみたいになっちゃうw』

元「あ！！！待ってそれいいじゃん！

今からモデルさんしよ！ランウェイ！」

松「ファッションショー的なね！？」

『ええ！？！？無理だよ～！！』

本当に明るくなってる。

2人が凄いのか、元々七瀬さんが凄いのか。

宮「…みんないいなぁ、楽しそう。

ねぇ、七瀬さ…………Aちゃんさ

俺のこともちゃかって呼んでよ。

あとタメ口ね。」

『あ、うん！ちゃか！ちゃかってかわい！』

未だに残るアイドルの光を浴びて

目をチカチカさせる。

まだ男性恐怖症を克服してるわけじゃないのに

こんなに話せて。

凄いなぁ。

宮「俺もどんな服買ったかみたい。」

『え！！？ちゃかもー！？

どうしよう痩せときゃ良かった……』

頭を抱えてうんうんと唸るAちゃん。

その時、俺は初めてAちゃんの前で本気で笑った。