｢黒執事｣ツンツン主人と溺愛執事ときにミサイル (ページ5)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:8,414 hit

第4雨が降る檻の中に悪魔の声ページ5

ー？ﾎﾞｿ… ボソ

なにか喋ってる誰だ？

「こいつは頂いていくか、いい金になる」

「本当モノズキってのはいるもんだな」

… なんだこれ！？…動けない！？ここはどこだ？くらいせまい

ガタンッ！！ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

この音と揺れ馬車か？。

…シエル達は？どうなった？

「う…」

考え事をしている間に暗いトランクが開いた。

「確かにこいつは上玉だぁ」

汚いじじいが俺を見下す。

「あぁ！？なんだその目つきはァ？この糞ガキが！」

「う…ｯ」

ドスッ！っと共に腹に痛みを感じる…。
」
「オイそれぐらいにしとけ！そっちも連れてこい！」

別の男が指示すると俺はその場に崩れた。

「ルーク！…」

聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには

シエル・ファントムファイヴ

・ファントムファイヴ

2人が心配そうに俺を見た。

「こいつらは3人揃っていないと商品価値が落ちるからなそれにあの方にも怒られちまう。一緒の檻に入れておけ」

ｶﾞｼｬﾝｯ!！

「ルーク！シエル！良かった…無事だったんだね！」

弟がシエルと俺に抱きつくがシエルは項垂れたまんまだった。

2人は同じ顔をしているが何もかもが違う

元気で優しいシエル

人思いな …。

強くて頼れる 2人組

ーそう思っていた

でもそれは間違いだった

俺達は等しく無力で

泣くことしか出来ない

ただの子供だったんだ…

寒い冬空の檻の中に 3人の子供

コンテナの外からは雨の音が打ち続けている。

それはまるで…悪魔が笑っているようだった。

3人で縮こまっているとシエルが俺の方を叩く。

「…シエル？」

「シー…」ｺﾞｿｯ

「これ、見て」

「これ…ｯ！お父様の！」

青い指輪にすぐさま反応した弟

「ルーク、弟、綺麗だろ？星のきらめきを閉じこめた深い青。僕と…の同じ色だ。」

「これはファントムファイヴ家当主だけが着けられる特別な指輪。他の誰にも渡しちゃいけない」

「だから貰ってきた。お父様の指から」

大事に握りしめながらしっかりとした瞳で俺達を見ているシエル。そう言えば俺も

お父様の形見であり、当主の証貰ってきたな。