太宰さんが一ヶ月だけポートマフィアの幹部に戻るそうです。【番外編────リクエスト募集中】

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それから信頼出来る医療班に渡して2週間が経った。
けれど、未だにAは起きなかった、


重傷とまで言われるほど傷付いたのは私のせい、
いつも通り銃撃戦で撃たれようとしていた私をAは庇い、大怪我を負ったのだ、



しかも、Aが傷付いた時に、頭が真っ白になって、応急処置も出来なかった、


もし、ちゃんとしていたら、Aはもう目覚めていたかもしれないのに、


後悔してもしきれない、
そんな気持ちで私は一日の大半をAが眠る寝台の横で過ごしている。


けれど、やはりAが起きる様子は無くて、
今日も私は眠り続けるAに接吻をする。



……馬鹿らしいと、笑われるかもしれないが、“お伽噺では王子様の接吻でお姫様が目覚める。”なんて話がよくあるだろう？


現実と物語では違うと分かっていても、しずにはいられなかった。


「A、今日も君の隣で一日を過ごしたよ。
君が眠り続けて2週間が経った。やはり私には君が居ないとダメらしい。

中也にも“そんなにも人間らしい面出来んだな、”なんて驚きながら言われてしまったよ。」



一日の終わりには大抵今日あった出来事を話す。
もしかしたら、反応をしてくれるかもしれないから、



「少し、飲み物を取ってこよう。」



喉が乾き、お茶でも取りに行こうとした時、服が引っ張られる感覚がした。


驚いてそちらを見るとAが薄く笑っている。


「中也とは相変わらず仲が悪そうだねぇ。」

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