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なんなんだ、と思っていると目の前には予想外にも笑っているA



「お兄さん、わたしそんなこと言われたのはじめてだからとってもうれしい。」


フワリと、笑った。
その顔は当たり前だが、今のAが笑った顔と同じで思わず“綺麗だ、”と呟いてしまった。


元々耳のいいAがその声を聞き逃すはずもなく、彼女は“そんなこと、はじめて言われた、!”と嬉しそうに笑う。



「お兄さん、わがまま言ってもいいですか?」



照れくさそうに甘えてくれる君に“勿論”と答えると、“だっこしてください”と言われる。


普段、あまり甘えてくれないAが甘えてくれるのが嬉しくて、私もその要求を二つ返事で飲む。



「……ねぇ、A。もし、君を見つけたのが私ではなく違う人で、私と同じことを言われたら、君はその人にもこうして甘えていたかい?」



子供に訊いても仕方が無いこと、
それは分かっても少し、訊いてみたくなってしまった。


答えが怖い気持ちと、知りたいという気持ち。


そんな気持ちが混ざり合いながらも、私はAの言葉を待った。



「……その時になってみないと分かんないけど、きっと、行かなかったよ。だって、私はお兄さんの言葉だからこそうれしいと感じたんだもん。」



拙い言葉で紡がれる。
その言葉は私の胸を躍らせるには十分だった。



「そんなことより、あたまなでて。」



私にとっては重要なことを“そんなこと”で済ませてしまう君。


いつもより少しわがままな君。


でも、いつもと同じように綺麗に笑う君。




やはり私は君が小さかろうが大きかろうが────



「────愛してるよ。」


「?私もあいしてるよ。」





君を手放すことなんて出来ないなぁ────




とりあえず、


首領(ロリコン)に会わないように気をつけようね。」


「?はーい。」





───────────────────────


さくや様リクエスト「主人公が現在の記憶無しで幼児化してしまったら」です。



少し、シリアス入っちゃいました……
すみません!

イタズラなんてするもんじゃない……1→←帰る場所



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山猫(プロフ) - 夕霧さん» リクエストありがとうございます!リクエストは話の枠が足りないので続編にて作らせていただきます。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 探偵社で殺気全開の太宰さんが見たいです。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - リクエストで夢主がナンパされたらというのをやって欲しいです! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f1715ab2ed (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます!できる限り頑張って見ます! (2019年2月15日 23時) (レス) id: f0811da8b0 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - この作品大好きです!続きお願いします! (2019年2月14日 22時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山猫 | 作成日時:2019年1月7日 21時

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